脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
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脳梗塞 各分類の診断について

2009年08月17日 | 脳梗塞
脳梗塞の3つの分類は
1)ラクナ梗塞
2)アテローム血栓性脳梗塞
3)心原性脳塞栓
でしたね。
どうやってこれらを見分けるのでしょうか?

まず1)です。これは小さな脳梗塞で、脳の深い部分にできます。
頭部CTや頭部MRIをとれば診断ができます。

次に2)です。これは血管が細くて起きるわけですから、血管を調べなくてはいけません。
重要なのは大動脈から頚部、そして頭の中(頭蓋内)まで全て調べることです。
良くあるのは、頭の中だけを調べて、「よし、異常なし!」と思ってしまうことです。
頚動脈の狭窄が原因として多いことが良く知られているのに、いまだに見逃しがあります。

最後に3)です。原因である心臓をきちんと調べることが重要です。
弁の異常より、不整脈の方が原因として多いことが知られています。
特に問題なのは、「普段は不整脈はないけど、時々出る」というタイプです。発作性心房細動がその代表です。
これを診断するためには24時間心電図(ホルター心電図)をつけて、知らないうちに起きている不整脈をとらえることが必要です。
また脳梗塞を起こした直後は、心臓内に血栓が残っているかどうかを調べることが重要です。
この診断には超音波が威力を発揮します。
次回はそれを詳しくお話しします。

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花火

2009年08月17日 | 閑話休題
昨日は花火を見に行きました。
岐阜は長良川沿いで花火をするんですよ。
すぐ近くに金華山があるので、花火の音が反響して、とてもいい雰囲気なんですよ。
毎年は7月末から8月のはじめにあるんですが、今回は雨で流れて昨日になり、見に行くことができました。
皆さんも、花火見に行きましたか?
コメント (1)
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