簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

下校路の誘惑

2011-10-05 | Weblog
 あめ細工、手作りのセルロイド船、紙芝居、ひよこ売り、あとは・・・・。
記憶の中には、色々な店が来ていたように残っているが、思い出そうとしても、
俄かに思い出す事が出来ない。



 「何か作って欲しい?」と聞かれると、周りを取り囲んだ子供達が競って手を
挙げ「○○を作って!」「××が良い」などと声を張り上げる。
「じゃぁ、今度は○○を作ろう」と和鋏の先で、チョキチョキと切りながら、
曲げたり、伸ばしたり、瞬く間に希望する物を作ってくれる。
結局それは、リクエストをした子供が買う事になるのだが・・・。



 水の入ったタライに静かに浮かんだセルロイドの切れ端で作った船。
ヒョイと掴み、水から上げ、船尾に何か挟んで再び水に戻すとあら不思議、今まで
静かに浮かんでいた船が突然勢いよく走りだす、こんなわくわくさせるおもちゃも
あった。随分と大きくなってから、魔法のエンジンの正体を知るのだが・・・。



 割り箸に付けた水あめを、コネながら見る紙芝居も楽しみの一つであった。
紙芝居が終わり、コネて、空気が混じり白くなった水あめの、そのコネ具合、白さ
加減を良く友達と競ったものだ。



 当時こう言った屋台は本当に魅力的な誘惑であった。
そしてそれらの屋台の主は、小学生が下校時にはお小遣いを持たない事を知っていて、
皆が家に帰り、お小遣いを握りしめ、再び舞い戻ってくるのを辛抱強く待っていた。

そんな中でも衝撃的であったのは、氏が書かれているあるおもちゃの事である。(続)


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