2020年2月1日 【小倉・門司・下関】 山口県
山口銀行旧本店 構成文化財
山口県下関市観音崎町
大正9年(1920)三井銀行下関支店として竣工、その後、昭和8年(1933)百十銀行本店、同19年山口銀行本店となり、同44年山口銀行別館などとなって今日に至っている。営業室中央の小屋裏に棟札があって、設計が長野宇平治(1867-1937)、施工が竹中工務店であることが判明する。
煉瓦及び鉄筋コンクリート造(カーン式)、2階建地下1階。建築面積578.129㎡(付属屋69.038㎡を含む)。
正面など外壁の主要部は、徳山産花崗岩で仕上げるが、他は擬石モルタルとする。内壁及び天井は漆喰塗で、格天井や柱頭などに石膏彫刻を施す。幅木腰羽目は、1階には常陸産縞蝋石、2階には常陸産白寒水石を用いる。大階段は槻造。
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