私とマザーテレサ。
私はキリスト教徒ではないし、それほどのかかわりはない。
1997年、初めてのインドの旅で、
コルカタ(カルカッタ)に行った時に、マザーハウスを訪ねた。
それは・・・1997年10月だった。
残念なことに9月にマザーテレサは、
イエス様の元へ旅立たれた。 ショックだった。
旅の計画を聞いた友人が、私に言った。
コルカタへ行くなら、是非ともマザーハウスへ行ってくれと。
わずかながら寄付を申し出た。もちろん快諾した。
泊まっていたサダルストリートのホテルから、
マザーハウスへは歩いて行った。
リクシャー(人力車)を横目で見て、
かたわらを行き交う人々に道を尋ねながら。
マザーハウスは、思っていたより遠かった。
およそ30分くらいかかって、ようやく到着した。
しかし、そこには高くそびえる鉄の扉が続いていた・・・。
関係者以外は、入れないのだろうか? どうしようか考えた。
ここまで来て、引き返すわけには行かない。
なんたって友人の善意を携えているのだ。
鉄の扉をしばらく見上げながら、
誰かが出入りするのを待った。
誰も出てこない・・・。誰も入って行かない・・・。
「もう行くしかない。」アポなし突撃だ。
心を決めて、重い扉を開いた。そして足を踏み入れた。
扉の中に人影はなかった。どうしよう・・・。困った。
もうすでに住居不法侵入罪を犯している。
インドの地で犯罪者になってしまうのだろうか?
恐る恐る建物に近づき、中の様子を伺った。
「私は怪しい者ではありません・・・。」心の中でつぶやいた。
建物の入口にはテーブルがあり、書類が重なっていた。
遠くに人影があった。子供を抱いたシスターだ。
「エクスキューズ・ミー!」
その言葉にシスターが近づいてきた。
しつこいようだが、私は英語が話せない。
「アイ・ハブ・ドネーション...」
それが住居不法侵入罪で訴えられない為の、精一杯だった。
思いのほか事務的にシスターは、写真の書類を差し出した。
そこには、名前と金額を記入する場所があった。
自分のボールペンで記入し、お金を渡した。
お金はインドルピーにした。
友人から預かった金額に上乗せしたのだが、
当時(今でも?)赤貧の私たちには、
大金を寄付することなど出来なかった。
でも金額じゃない、気持ちが大切だと言い聞かせた。
金額が少なかったためか? シスターが忙しかったのか?
寄付に訪れる人が多いせいなのか? は、わからないけれど、
お礼を言われる事はなかった。
(何かを期待した訳じゃなかったけれど。)
ちなみにこれが、罪滅ぼしになったかどうかは、わからない。
私はキリスト教徒ではないし、それほどのかかわりはない。
1997年、初めてのインドの旅で、
コルカタ(カルカッタ)に行った時に、マザーハウスを訪ねた。
それは・・・1997年10月だった。
残念なことに9月にマザーテレサは、
イエス様の元へ旅立たれた。 ショックだった。
旅の計画を聞いた友人が、私に言った。
コルカタへ行くなら、是非ともマザーハウスへ行ってくれと。
わずかながら寄付を申し出た。もちろん快諾した。
泊まっていたサダルストリートのホテルから、
マザーハウスへは歩いて行った。
リクシャー(人力車)を横目で見て、
かたわらを行き交う人々に道を尋ねながら。
マザーハウスは、思っていたより遠かった。
およそ30分くらいかかって、ようやく到着した。
しかし、そこには高くそびえる鉄の扉が続いていた・・・。
関係者以外は、入れないのだろうか? どうしようか考えた。
ここまで来て、引き返すわけには行かない。
なんたって友人の善意を携えているのだ。
鉄の扉をしばらく見上げながら、
誰かが出入りするのを待った。
誰も出てこない・・・。誰も入って行かない・・・。
「もう行くしかない。」アポなし突撃だ。
心を決めて、重い扉を開いた。そして足を踏み入れた。
扉の中に人影はなかった。どうしよう・・・。困った。
もうすでに住居不法侵入罪を犯している。
インドの地で犯罪者になってしまうのだろうか?
恐る恐る建物に近づき、中の様子を伺った。
「私は怪しい者ではありません・・・。」心の中でつぶやいた。
建物の入口にはテーブルがあり、書類が重なっていた。
遠くに人影があった。子供を抱いたシスターだ。
「エクスキューズ・ミー!」
その言葉にシスターが近づいてきた。
しつこいようだが、私は英語が話せない。
「アイ・ハブ・ドネーション...」
それが住居不法侵入罪で訴えられない為の、精一杯だった。
思いのほか事務的にシスターは、写真の書類を差し出した。
そこには、名前と金額を記入する場所があった。
自分のボールペンで記入し、お金を渡した。
お金はインドルピーにした。
友人から預かった金額に上乗せしたのだが、
当時(今でも?)赤貧の私たちには、
大金を寄付することなど出来なかった。
でも金額じゃない、気持ちが大切だと言い聞かせた。
金額が少なかったためか? シスターが忙しかったのか?
寄付に訪れる人が多いせいなのか? は、わからないけれど、
お礼を言われる事はなかった。
(何かを期待した訳じゃなかったけれど。)
ちなみにこれが、罪滅ぼしになったかどうかは、わからない。