インドと言えば「チャイ」である。(他にもいろいろあるが。)
水に紅茶葉とミルクと砂糖を入れ煮込んだ飲み物、
お好みでシナモン、カルダモン、生姜、クローブ等を入れて、
豪快に鍋で煮詰めるのだ。
1997年に初めてインドを訪れた時、1杯2~4Rsだった。
値段は場所とカップの大きさで異なる。
当時の換算レートでは1Rs=3.3円程度だったので、
1杯が6~13円程度だ。現在では1杯7~15Rsだが、
1Rs=1.6円程度なので11~24円と2倍になった。
私の記憶では・・・チャイのカップはガラスか素焼きだった。
現在では紙カップが主流であるが・・・。
穢れ(不浄)を気にするインド人は他人の使ったカップを
使いたがらないので素焼きのカップは使い捨てだった。
インドの土から作り、使い終わったら土に返すと言うリサイクル。
最近ではチェーン店のチャイ屋などで温故知新か?
素焼きのカップで提供される事もあるが使い捨てではない。
ファッションである。
さて、デリーの銀座と私が呼んでいるコンノート・プレイス。
ハヌマーン寺院の前のチャイ屋は素焼きのカップを使っていた。
よく見れば素焼きのカップと紙コップもあるのだが、
素焼きのカップだと15Rsだった。
大きな鍋で煮詰めたチャイをヤカンに移しカップに注ぐ。
おっちゃんの被っている帽子はネルー帽と言って、
インドの初代首相ネルーが愛用していた事からそう呼ばれるが、
ネルーをよく思わない人々はガンディー帽と呼ぶ。
素焼きのカップで飲むと・・・
土の味がする。
飲み終わったら地面に叩きつけて割って土に戻すのだが、
都会では最近はそうもいかず・・・ゴミ箱に捨てる。
15Rsと言うのはカップ代込みだから、
(聞いてないけど)紙コップだと10Rsだと思われる。