雀の手箱

折々の記録と墨彩画

雪篭りの日

2010年01月14日 | 日々好日
 明け方から降り出した雪は、夜が明けたときにはうっすらと樹木の葉を覆って、重たげでした。
 病院の予約が昨日で幸いだったと 両脇に雪を積んで凍てついた道を眺めていました。
気象情報では当地の積雪は4センチといっています。交通機関も都市高速は、早朝4時ごろから、5時には九州自動車道も閉鎖されてしまいました。部分解除になったのは午後になってからでした。

 寒に震えながら家に篭って、やきものの下絵を思案するうち、ついでに机の上の侘助や、今晩いただく予定の殻をあけた牡蠣などスケッチしました。
 晩年の冬篭りの詩人は生涯の最高傑作「夜色楼台雪万家図」をものしたのですが、あれもこれもの、そぞろ心に振り回される身は、諺どおりの一兎も捉えられないとりとめのないことです。それでも寒さに篭る日の“すさび”があることはありがたいことです。