雀の手箱

折々の記録と墨彩画

携帯デビュー

2010年08月20日 | 雀の足跡
 先月、初めて2週間ほどの長い日程で帰省した娘がお土産といって手渡したものの一つに携帯電話がありました。
 私が携帯を持たないのが信じられないと周辺に言われていましたが、始終目にする携帯を手に黙々と液晶に対峙している姿や、携帯電話に支配されて、持ち主の方がまるで携帯されているかのような有様が煩わしくて、あるじが拒絶するのも一因となって、必要がないからと断り続けていました。

 昨年の秋、「皇室の名宝」展をみるため上京した折、待ち合わせの連絡にと持たされて使った折、便利さに私の気持ちが動き始めていていました。
 使用料も、名義も、今はすべて娘のもので、簡単設定の単純な種類です。それでもカメラの機能も一人前についていますし、メールも可能です。娘への連絡用ですから、ペアーモードで、①を長押すると娘の携帯にダイレクトに繋がり、②は自宅電話に、③は弟の携帯に繋がるようにしてあります。

 操作はパソコンに似ていてMAILも送れます。分厚い説明書を拾い読みしましたが、標準モードにして、機能を使って深入りすることがなければ、簡単で至極便利な代物のようです。不便でも簡単モードのままで利用することにしました。
 電話帳登録も二桁になりましたが、自分から電話をすることは殆どありません。もっぱら娘から毎日、無事確認の定期連絡便が入ってくるぐらいです。そのうち所在位置の確認に使われることがないよう心がけます。老いた両親を案じての携帯所持の要請でしょうから、ありがたく受け容れて、なるべく身から放さず持ち歩くことにしています。町中にも公衆電話の姿がめっきり少なくなってしまいましたから。