雀の手箱

折々の記録と墨彩画

おくる。

2010年08月24日 | 塵界茫々
 このところの暑さで、周辺の高齢者が、力尽きて旅立つ人が続いています。
 長い闘病生活で、次第に天使に近づいてきつつあった年齢も80代後半といった方々ですから、後に遺される想いを抱えて旅立っていく若い人を送るときのような悲痛の想いはありません。 

 不幸せな環境の中で人知れず行方を絶って、生死の程も定かでない老人の、驚くほかない悲惨な報道もあります。一方、家族や、血縁の人々に手厚く看取られながら、穏やかに生涯を閉じて旅立っていく人の葬儀は、肉親の別離の悲しみは当然としても、参列していても、人の死の厳粛のなかでも、順当な「さだめ」に、一種の安らぎさえ感じます。
 今日はにこやかな笑顔が印象に残る弟の姑をおくりました。