雀の手箱

折々の記録と墨彩画

冬至冬中冬初め

2012年12月21日 | 塵界茫々

 母がよく口にしていた諺ですが、今は冬至の声を聞くといよいよ正月の準備に取り掛かる節気の到来と、気持ちまで日足の短さにせかされてきます。太陽が最も南による日、昼のもっとも短い日です。暦の上では冬の最中でも、本格的な寒さの冬はこの辺りからはじまるわけで、言葉のノリもよく、うまく言い得ていると感心します。
 世間では南瓜を食し、冬至湯に浸かって健康を願うのがしきたりになっているようですが、柚子湯の快適な温もりとその香は愛好しても、南瓜のほうは避けがちです。戦中戦後の食糧難の時代を生き抜いた世代にとっては、南瓜が連日の食卓で主役だった記憶は容易には抜けず、せいぜいスープでいただくぐらいです。見るのも嫌だったころとは違ってきてはいますが。

  今日の手すさびは次の2枚だけです。怠慢な手抜きで過ごしてきていますので、これから大晦日までは体の痛みは棚上げして、大忙しの時間が続きます。のんびり絵筆を弄ぶなどもってのはかで、道具は洗い上げて片づけることにしました。