雀の手箱

折々の記録と墨彩画

冬の月

2013年01月29日 | 塵界茫々

 昨晩は90歳で逝った従妹の通夜でした。“みまき会”も毎年誰かが欠けてゆくようになり、解散後は、顔を合わせるのはこうした切ない別れの日だけとなっています。

 私の母が一番末子ですから、高齢者ばかりであってみれば当然ながら、僧の読経の間ずっと自分の齢へのけじめを迫られている気がしていました。

 弟に送ってもらい、自宅への坂道を登りながら、中天にかかる十六夜の月が寒々と黄金に冴えた光を放つ雲の多い空を眺めて佇んでいました。

  前に描いたものの中から2枚を選びました。