今年もこの季節は団扇で遊ばせていただいています。先日の例会にはカメラを忘れて行き記録できませんでした。団扇の交換で火がついて、描きこみ用の団扇を買ってきて、テーマを決めて次々と煽ぎたてています。
そこで気が付いたことがいくつかあります。それは団扇を下に置いて描いたものと、手に持って奉書をしたためるときのように斜めに構えて描いた時とでは、団扇を使用して、動かす時に絵の感じが異なるということです。それとどんなに歪んでいても、一気に引いた線は勢いを持ち、生き生きしています。
竹を描いて試してみました。素材そのものに細かい凹凸があり、繊細な表現は不可能なのですから、開き直って面白さを求めるべきだと悟りました。画きすぎは暑苦しくなりがちです。用のものには、それなりの極めをつけるべきだとやっと気づいた今年の団扇描きです。
これ以上のエコはないでしょうから、団扇でささやかな涼をどうぞ。
暑中お見舞い申し上げます。
今年の団扇