雀の手箱

折々の記録と墨彩画

サービス付き高齢者住宅

2014年05月13日 | 塵界茫々

 ケアーマネージャーから電話で、「あなた方にふさわしいサービスの付いた高齢者向きの賃貸マンションがありますが、見学してみますか。」と言ってきました。

 日ごろの暮らしぶりを見ていて、そろそろ限界かなと思ってのことでしょう。
 博多の方が近い位置で、国道3号線からすぐの所、部屋は二人用は54㎡、収納スペースも多く、二部屋は収納の家具で仕切られていて、リハ・フィットネスセンターも隣接し、ジムや、25mのプールもしているとか。病院と隣接する建物は4階建て、オーナーはその総合病院だそうです。

 いつかは、そうしたところに転居しなくては、今の場所で暮らし続けるのは難しくなるとはわかっていますが、突然そうした話が舞い込むと、考え込んでしまいます。
 現在暮らしているこの家の始末が果たして1年くらいでつけられるものかどうか。
 今の持ち物はすべて処分しなければならないでしょうし、62坪という広さの家で生活しているのとは根本から異なる暮らしでしょうから、その環境に慣れるのも、入院生活とはわけが違うだけによほどの覚悟が必要です。

 それに経費のことも大きな問題です。余命をきっちり計算できるなら貯えの取崩しの目途も立つというものですが、月々30万円近い必要経費となると、その他の小遣いや、交際費、娯楽費も含めれば、二人の年金ではぎりぎりになります。自宅の300坪の土地が売れれば話は別ですが、公道に沿った平地ではないので簡単にはいかないでしょう。

 たまたま訪ねてきた私の弟に話すと即座に反対されました。理由は「姉さんにはいいかもしれないけど、兄さんにはリハビリはともかく、ジムやプールなどのメリットはないのだし、年齢的にも狭い新たな環境に適応するのは無理」といわれてしまいました。
 とりあえず一度見学に行ってみることにします。

 自宅の門のところから70mほど下ったところにあった亡き姑と親しかった方の家が、無人となって、数年ほど空き家になっていました。以前,”虚しき時計”としてこのブログにUPしたことのある家です。今、庭も家屋も取り壊された更地が、2分割されて売りに出され、大きな家が2軒建設中です。その1軒おいたところもまた更地になって売り出されています。遠からぬ我が家の将来を見る思いで眺めています。