雀の手箱

折々の記録と墨彩画

茗荷

2014年10月15日 | すずめの百踊り

 盛りの茗荷を摘んでお世話になるご近所にお福分けしました。雨の多かった今年は大量の収穫でした。

 茗荷は、俗に、食べると物忘れするなどといわれていますが、名前を忘れるのは、そうでなくてもいつものこと。忘れたいことだってあるのに、それはどんなに茗荷を食しても一向に忘れることはできず、好物の茗荷をなじりたくなります。

 戦国武将たちも、戦闘で生き残る「冥加」に掛けて好んで茗荷をその紋所としています。「影茗荷」「鍋島茗荷」「抱茗荷」などが有名です。

 ともあれ、好きなものは好きで、甘酢漬けは勿論、天ぷら。吸い物、あえ物、煮ものの薬味。中華スープにと大活躍です。
感謝をこめて、冥加にあやかりたくてのスケッチです。