雀の手箱

折々の記録と墨彩画

国東の聖地

2019年10月16日 | できごと


 先日、縁あって国東半島の西先端に近い、岐部公園まで行ってきました。ここはキリスト教徒にとっての聖地の一つです。六郷満山の仏教文化で知られる国東の地に、江戸初期、特異な光を放った宣教師、ペトロ岐部カスイの故郷で、今も遥かローマに向かって船越安武氏制作の像がたつていました。公園の一角には小さな教会も建っています。
 ペトロ岐部カスイの波乱の生涯は、長崎の神学校卒業の後、禁教令により追放されてマカオにわたり、マカオからローマを目指し、ペルシャ、エルサレムを経て1620年ついにローマに到着、その年のうちに司祭となりましたが、故国日本の切支丹迫害の報に心を痛めアメリカまわりで10年をかけて帰国、潜伏して布教していました。1639年、仙台藩で捕えられ、52歳の若さで江戸の地で殉教を遂げています。
 公園に隣接する国見ふるさと展示館(国指定登録有形文化財)の資料による。
 この展示館は、明治初期建造の荘や屋敷を保存利用したもので、ペトロ岐部カスイ関係の資料や祭祀の道具のほか、当時の農機具や生活用具も展示されていました。













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