雀の手箱

折々の記録と墨彩画

冬至冬中冬初め

2012年12月21日 | 塵界茫々

 母がよく口にしていた諺ですが、今は冬至の声を聞くといよいよ正月の準備に取り掛かる節気の到来と、気持ちまで日足の短さにせかされてきます。太陽が最も南による日、昼のもっとも短い日です。暦の上では冬の最中でも、本格的な寒さの冬はこの辺りからはじまるわけで、言葉のノリもよく、うまく言い得ていると感心します。
 世間では南瓜を食し、冬至湯に浸かって健康を願うのがしきたりになっているようですが、柚子湯の快適な温もりとその香は愛好しても、南瓜のほうは避けがちです。戦中戦後の食糧難の時代を生き抜いた世代にとっては、南瓜が連日の食卓で主役だった記憶は容易には抜けず、せいぜいスープでいただくぐらいです。見るのも嫌だったころとは違ってきてはいますが。

  今日の手すさびは次の2枚だけです。怠慢な手抜きで過ごしてきていますので、これから大晦日までは体の痛みは棚上げして、大忙しの時間が続きます。のんびり絵筆を弄ぶなどもってのはかで、道具は洗い上げて片づけることにしました。





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2 コメント

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pumpkin soup (渚一号)
2012-12-29 21:32:03
カボチャの煮物も学習を重ねると 少しは お味が安定してきました。調味料を少なめにするのがコツのような気がしています。
出し汁がかぶる程度も大事だと。
若い頃はご飯のオカズにはならないので苦手、年老いてようやく。

お正月準備で しばらく 筆を置くってホンマかな? 描かなくても筆を触る 一日一回でも・・が セミプロなんじゃないかな?
忘年会続きでも 寝る前に 碁石や将棋駒を触るのが 素人でも有段者の振る舞いと昔教わった事があります。
いずれにせよ、”年越し準備はほどほどに”と ご主人様も言っておられましょう。肩の力を抜きましょう。

ところで、カボチャの英語は pumpkin、何処かの国で 食べたスープで覚えた次第。

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abobora (ふくら雀)
2013-01-02 09:11:44
南瓜は、16世紀の半ばポルトガル船が日本にもたらしたと教わりましたが、九州北部では「ぼーぶら」という呼び名は今も健在です。

ブラジルのaboboraは、大味な馬鹿でかい楕円形のものが殆どでした。

品質が改良されて、日本の南瓜は実が引き締まって甘みが強くなりましたね。確かに薄味がよいようです。

素人は何か事があると、途端にそちらに気をとられてしまいます。
先ほどお心遣いのコメントをいただいているのに気づきました。すっかり遅れてごめんなさい。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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