雀の手箱

折々の記録と墨彩画

おくる。

2010年08月24日 | 塵界茫々
 このところの暑さで、周辺の高齢者が、力尽きて旅立つ人が続いています。
 長い闘病生活で、次第に天使に近づいてきつつあった年齢も80代後半といった方々ですから、後に遺される想いを抱えて旅立っていく若い人を送るときのような悲痛の想いはありません。 

 不幸せな環境の中で人知れず行方を絶って、生死の程も定かでない老人の、驚くほかない悲惨な報道もあります。一方、家族や、血縁の人々に手厚く看取られながら、穏やかに生涯を閉じて旅立っていく人の葬儀は、肉親の別離の悲しみは当然としても、参列していても、人の死の厳粛のなかでも、順当な「さだめ」に、一種の安らぎさえ感じます。
 今日はにこやかな笑顔が印象に残る弟の姑をおくりました。

 

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2 コメント

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一村の描く奄美 (ふくら雀)
2010-08-26 20:55:21
墨彩画のメンバーに熱烈な信奉者がいて、よく話題になります。いつの間にか感化されていたと思います。光栄の至りです。
バックを抑えた黄土色で画いた方は実は線描きで金を使いました。UPするとかなり違った色合いになるので、こちらにしました。
清貧の中で画業に精進した一村さんとは次元が違ったとしても、奄美の植物を画いてみたいものです。
ありがとうございました。
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厳粛さとやすらぎ ()
2010-08-26 16:05:43
 あちらへ旅立たれたかたは これから宇宙で生きつづけていらっしゃることでしょう。  

 唐黍の躍動する葉とみずみずしい実の対比はモダンでおもしろい! 奄美に住んだ栃木出身の画家 田村一村の作品を思い出させてくれました。 藍染めのようなトーンも涼しい。
変幻自在な雀さん すてきな画風を楽しみました。好きな絵を ありがとうございます。
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