不気味なほどの黒一色と鳴き声からでしょうか、嫌われ者で一般には不吉な鳥とされていました。なかなかの知恵者で、人間に知恵比べを挑み、ゴミ集積場ではよく騒動を引き起しています。
家の裏山の大きな樹をねぐらにしている一家は、格別の賑やか好きのようです。庭の生り物を失敬してゆくのも彼らが先導です。
いまワールドカップで活躍する日本選手たちの胸のワッペンにも神武東征神話に登場する三本足の八咫烏がデザインされています。古代から熊野神社の神鳥として誓紙に記されています。
先般の京都で見て以来、柴田是真の漆で、二段重の菓子器一面に、金地に漆黒の烏が隙間なく埋め尽くされていたのが頭を離れません。目玉を抜いて下地の金を見せていましたが、サントリー美術館の烏図屏風を真似てあえて目も黒にしました。
もう1枚は最近姿を見かけない平太郎です。この「平太郎」という名前が正しいかどうかは知りませんが、この地方ではそう呼んでいました。小さな干物をさっと焼くと脂がじわっと出て、おつまみに好んだものでした。懐かしの姿を思い出しての1枚です。
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家の裏山の大きな樹をねぐらにしている一家は、格別の賑やか好きのようです。庭の生り物を失敬してゆくのも彼らが先導です。
いまワールドカップで活躍する日本選手たちの胸のワッペンにも神武東征神話に登場する三本足の八咫烏がデザインされています。古代から熊野神社の神鳥として誓紙に記されています。
先般の京都で見て以来、柴田是真の漆で、二段重の菓子器一面に、金地に漆黒の烏が隙間なく埋め尽くされていたのが頭を離れません。目玉を抜いて下地の金を見せていましたが、サントリー美術館の烏図屏風を真似てあえて目も黒にしました。
もう1枚は最近姿を見かけない平太郎です。この「平太郎」という名前が正しいかどうかは知りませんが、この地方ではそう呼んでいました。小さな干物をさっと焼くと脂がじわっと出て、おつまみに好んだものでした。懐かしの姿を思い出しての1枚です。
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目前にないものは、余裕を持って思い切りよく遊ぶことができますが。時には遊びが過ぎて・・・・
平太郎も、鯨のベーコンと並んですっかりお目にかからなくなりました。
体操教室も3ヶ月目で、少しだけバランス感覚が鍛えられてきたみたいです。子供と同じでできなかった動作ができるようになると単純に喜んでいます。
空中を舞うからす、地上それぞれの姿態、動きのある鴉はまるで生きているようですね。さすがです。生きものをとらえるのはむずかしく、なかなか描きません。
大きな羽音や騒がしい声も聞こえそうです。こちらも巣立ちの季節、頭をつつかれないようにお気をつけて。
ちいさな魚、平太郎の表情も個性にあふれ。
意欲的な作品がつづいています。なにより楽しそうです。