

この浜木綿だけが咲き残っています。地元芦屋町、夏井ケ浜の県天然記念物に指定されているのと同じ浜木綿が、夏井ヶ浜の私の所有地にも自生していたのを移し、増えたので人にも分けてあげていましたが、いつの間にかわが家からは姿を消し、園芸種と思われるこのインドハマユウだけが残っています。
草むらの中ですっくと頭をもたげる立ち姿も凛として、純白の花をつけています。今年は例年より花が早いようです。桔梗もやがて最盛期になりそうです。梅雨の晴れ間にはホオズキの白い花に蝶が戯れ、蜂も出入りしています。
大雨の降り続いた県内南部の筑後では大きな被害も出ています。昨夜は満月に近い月が明るく庭を照らしていましたが、今日も雨の予報です。貴婦人も頭を垂れて今朝は寂しげです。


こちらは姫檜扇水仙。元は園芸種だったと思われます、今ではモントプレチアの名前のほうが流通しているようです。ほとんど野生化して山裾のあちこちで絵になる形の朱赤の花をつけて賑やかです。優雅な名に似合わずこの姫はなかなか逞しい力持ちで、岡虎の尾なども踏んづけて、見る影もなく駆逐する勢いです。二つ折りの揚羽が盛んに恋文を届けにやってきます。鮮やかな色は、「花の番地を探す」までもなく目立っています。
そちらはたくさん降って障りはありませんか。 ちょっと遅くなりましたがお見舞い申しあげます。
湿っぽい室内で、お定まりの紙反故の生産に精出しています。毎日のことで少し飽きてきて、縫物を始めています。気づけば仕事が雑になり、まあいいかとばかりやり直すこともせず、針孔に糸が通せず、焦れて仕事を中止と、情けないことです。
ご慧眼の通り、船のランプに使われていたものを、庭の3段ばかりの石段の灯り取りに使用しています。
草の庵には気づかずに、時々意外なものが登場しますね。