雀の手箱

折々の記録と墨彩画

雪の朝

2018年02月12日 | 塵界茫々


 雪の朝を迎えました。昨日の午後から、晴れ間を縫うようにちらちらと綿雪が舞っていましたが、朝カーテンを引いてみると、すっかり白銀の世界に清浄化された景に様変わりしていました。雪の少ない北九州市ですが、今朝は都市高速も全面通行止めの報道が流れています。
 
 車がないのも一因で、すっかり出不精になった暮らしで、本を読んでも頭が反応しないし、折からの冬季オリンピックも感動もなく眺めています。それでも、兼好法師の言うように時間の経過が、次第に元の暮らしへの回帰をもたらしてくれるのがわかります。
 七日ごとの供養の読経を耳にしながら、気持ちが落ち着いてゆくのを感じます。仏教が、長い年月をかけて築いてきた亡き人を弔う仕組みを今更のように納得することです。もうすぐ来週には忌明けの四十九日を迎えます。一つの区切りになるでしょうか。手つかずの遺品の整理が気の重い作業で残されています。

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2 コメント

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時の川 (東風)
2018-02-12 23:53:23
時の川の流れは、いやおうなしにさまざまなものを呑み込み沈めて行きます。残ってしまった者は岸辺に佇み、それを見つめるしかないのでしょうか。突然に旅立った父ともう永遠にこの世界で会うことはないという事実に愕然として、立ち上がれないほどに打ちのめされた記憶があります。たくさんの思い出が去来されることでしょう。雀さんのお気持ちに自身の記憶をたどっています。
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流れる時 (ふくら雀)
2018-02-16 19:17:28
よどみなく流れる時の川の流れが今はありがたく感じる一方、諸手続きは思いもかけない煩瑣なもので、ゆっくり悲しみに浸る暇もありません。一区切りつき、遠来の娘たちが去ると一気に寂しさが襲い掛かるのではないかと、処分する大量の衣服や、書物を仕分けしながら覚悟を新たにしています。
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