雪の朝を迎えました。昨日の午後から、晴れ間を縫うようにちらちらと綿雪が舞っていましたが、朝カーテンを引いてみると、すっかり白銀の世界に清浄化された景に様変わりしていました。雪の少ない北九州市ですが、今朝は都市高速も全面通行止めの報道が流れています。
車がないのも一因で、すっかり出不精になった暮らしで、本を読んでも頭が反応しないし、折からの冬季オリンピックも感動もなく眺めています。それでも、兼好法師の言うように時間の経過が、次第に元の暮らしへの回帰をもたらしてくれるのがわかります。
七日ごとの供養の読経を耳にしながら、気持ちが落ち着いてゆくのを感じます。仏教が、長い年月をかけて築いてきた亡き人を弔う仕組みを今更のように納得することです。もうすぐ来週には忌明けの四十九日を迎えます。一つの区切りになるでしょうか。手つかずの遺品の整理が気の重い作業で残されています。