雀の手箱

折々の記録と墨彩画

文楽 桂川連理柵

2013年03月08日 | 雀の足跡

 今年の芸術文化振興基金による、文楽の地方公演は、昼の部は「桂川連理柵」(カツラガワレンリノシガラミ)のうち、下巻の六角堂の段、帯屋の段、道行朧の桂川、が上演されました。「曽根崎心中」や「心中天の網島」などと違って、同じ世話物の心中ものでも、あまり鑑賞の機会がないので、夜の部の千本桜にも思いを残しつつ、昼の公演に出かけていきました。

 初々しいお半の人形を吉田蓑二郎が、帯屋長右衛門は吉田玉女が遣っていました。今年は浄瑠璃の人間国宝、竹本住大夫さんの姿がないのが寂しい事でした。

  アンケートで先年要望を出していた人形の展示が実現し、会場入り口で、若いお二人が夜の部の禿の人形を遣って、東日本の復興への募金をしていました。

 

 

 桂川連理柵に関して、興味とお時間がおありの方は、このサイトに写真や詳しい解説などがあります。


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2 コメント

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Unknown (東風)
2013-03-10 10:01:50
毎年、この季節のアレルギーでダウンしてしまうのですが今年はとりわけひどく感じます。やはり飛来物質の影響でしょうか?
雀さん、美術展で素晴らしいもの沢山触れていらしたのですね!私も、大好きで美術展を追いかけ廻っておりました。ここしばらく大人しくしておりますが、雀さんの記事を拝見して作品を前にするときのときめき、作品に息づく作者の指の戸惑い、決断、視線の熱さに圧倒される感覚を思い出しております。文楽は大阪に住まう私どもには、身近なもので住大夫さんも、よく存じておりますが最近は文楽も危機的な状況…。雀さんのような方のいてくださることは心強いことです。素敵な記事をありがとうございました!
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大坂と文楽 (ふくら雀)
2013-03-10 11:49:10
関西が舞台になることの多い文楽の生まれ故郷大阪で、何やら不穏な発言があったようですが、古典芸能を愛する幅広い一般大衆の熱意は侮れないと思っています。
地方では、年1回の巡回公演しか鑑賞の機会がないので、ほぼ毎年出かけるのを楽しみにしています。
住大夫さんも元気になられて、また舞台をつとめられる日が近いことを祈念しています。
鈍感な私はアレルギーとは無縁と思っていましたが、今年は外出が続くと喉がいがらっぽくなります。
迷惑な飛来物です。どうかお大事になさってください。
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