雀の手箱

折々の記録と墨彩画

初窯に火

2010年01月05日 | 日々好日
 今年最初の窯に火をいれるというので、弟の陶三望窯に少しばかり樂の土に透明釉をかけたものを夫が持参しました。
 以前のように行動がままにはならない私のために、弟が心遣いしてくれて、鉄釉で、絵付けをしてみたらと、素焼きに透明釉をかけた皿や鉢を持参してくれていました。
 作陶の労を目の前に見ているだけに、もし絵付けでしくじったら申し訳ない想いが在って、なかなか手が出ないで居ました。少し欠けのあるものや、処分するという素焼きされたもので、試みてみました。
 貰ってきた釉薬で初めて描いて試してた皿は、絵付けの要領がのみこめてなくて
撹拌が不足していたのと、焼成温度も高かったと見えて、色が全部飛んでしまったり、色の上がりが薄かったりでした。
 今度はベンガラの粉末を貰ってきて、はじめから自分で溶いて絵付けをしての実験です。まだ実験段階ですが、それでも上がりが心待ちされます。
 そのうちこの欄でもお目にかけることができるようになるといいのですが。
 弟も手に故障が出て、数年窯を休ませていたので、今は織部の色に挑戦が続いています。私はいい色だとと思うのですが、自分で意図しているものとは違うようで、繰り返し窯に火をいれています。





上の画像は重文の「銹絵葦鶴図角皿」尾形乾山作 尾形光琳画
同じく、「銹絵牡丹図角皿」です。


 憧れの二人によるコラボです。真似ても真似られるものではありませんが、素人の厚かましさと、その特権で気取って楽しんでいます。

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