病院から帰宅すると、門の脇に筍の包みが置いてありました。契約している造園業者が自分の持山で掘ってきたものとすぐ分かりました。
まだ土が乾ききっていない切り口を愛で、小さいのはそのまま味噌汁に、大きなものは茹でて土佐煮に、たっぷり筍を入れた筍ご飯は、濃いめの出汁で炊き上げ、山椒の香も食欲をそそり、つい食べすぎてしまいます。
私は鶏肉を入れて炊きこむのが好みですが、あるじは、邪道だ。筍だけで。と主張するので、妥協します。
よく手入れされた土に生育した筍は、ホクホクの柔らかさで、この季節を代表しています。
茹でたてに酢味噌に山椒の摺りおろしを混ぜてあえ物にすると、これまた日本酒が進みます。
絵でも味わい,五感で春を満喫し、筍づくしの一日でした。、
不思議ですね。
鶏の切れ端を除去してからお茶碗に・・・、”コレ 美味いな・・・”なんて言葉が頂けるかもしれません。
竹の子レシピでは筑前煮風の濃い味付けが大好きな小生。
薄味が最高と言う説には違和感も、日本酒の肴には最適なのかな?
ところで、戦後の食糧難の時代にも タケノコはありましたね。変な記憶が在ります。
そう、タケノコを食べ過ぎると。お出来(関西ではデンボと呼んでいます)が出来やすいとの噂。
その後、科学的解説で確かめた事はありません。
湯がいて一晩寝かせ 皮を剥く時の感触は楽しくあります。
吹き出物は確かにできやすくなっていましたよね。今はどんなに食しても、まったく関係ありませんが。
筍は姑もうるさくて、時間が味を決めると、即、朝掘りを処理していたのを思い出します。店頭のものは嫌っていました。贅沢な話です。
私の持山にも筍は出るのですが、もう出かけることはかないません。それを知っていて届けてくれるありがたい心遣いです。