午後からの出張に備え、新しくできたお店に、と思い「おいけらーめん さまた」へ。今日はクルマで移動だったので、どこに停めようかしばらく探すと烏丸通を信号一つ上がったモービルのガススタのすぐ東に100円パーキングを発見しそこにクルマを置いてちょっと歩いた。
このお店はその名の通り、かつて御池通に出していた屋台がその前身らしい。その屋台時代のラーメンがどんなだったか残念ながら私は知らないが、お店の壁には材料等の紹介にはいろいろ書かれてあり、隠し味にエバミルクやスキムミルクを加えてあるというくだりを読むと、果たしてどんな味かいなと思うかなり複雑な材料構成だ。しかしその実、食べはじめに魚系の香りが印象的で、とてもあっさりとした中にシンプルながら深い旨味を味わえるスープ。麺は固めに茹であげ、わずかに細く芯を残した状態のストレート細麺。肉の味がしっかりとしたチャーシュー、コリコリとしっかりした食感にスープとは若干異なる味付けを施されたメンマ。特に奇をてらうわけでもなし、新たな工夫や提案があるでなし、屋台っぽい味わいといえば、なるほどそうかも知れない実に素朴な味わいで、華々しいところはないけれど、素朴さの中に作り手の丁寧な仕事が感じられる実直な印象が心地よかった。
強烈なインパクトとかヒキとか行った要素はないが、結構おいしいラーメンだ。
しかし、その 強烈なインパクトとかヒキとかがない故に、店舗経営のラーメン店としてあの地に定着していくことができるか、最近の開店と閉店の繰り返しの多さを考えると、ちょっと心配ではある。それが杞憂であれば良いのだが。