つけ麺屋 まるかん@富山県高岡市:つけ麺

「ホンマに、ココか?」
ネット上にある情報からスマホのナビゲーションアプリやらを頼りにたどり着いたのは、山上のドライブウェイの奥の奥にある寂れた感じの一軒家。 

立ち寄る客の目を惹くようなノレンも幟もなく、寂れたドライブウェイの見晴らしのいい山の上にポツンと建つ木造家屋。

営業中の札は出ているし、灯りが灯っているのも見える。とりあえず、入ってみることにする。

中に入ると、そこは土間。足もと左のところには、なぜか古い足踏み式脱穀機が無造作に置いてある。

さらに右側には、やはり昔の農機具が。(後で調べてみたら「唐箕(とうみ)」というものでした。)

 その唐箕の奥にはヤマハの原付トレールDT50に畳がかけられている。

そして、天井をみあげると...なんと、駕篭が吊るしてある!

土間のむこうの板の間部分には複数の4人掛けテーブル席がある。やはり何らかの飲食物を提供するお店ではあるらしい。

 

我々が通されたのはその板の間のテーブル席ではなく、土間の奥のところにある畳の間だった。注文をする前にお手洗いを拝借したく、どこにあるのか聞いてみると「この建物を出て、坂を下った所にある建物です。」とおっしゃる。

で、行ってみる。それが件の建物のようだ。

まるで昭和30年代に建てられた学校のトイレみたいな雰囲気。

トイレの中から、外の方を見てみるとこんな感じ。

さて、席に戻ってあらためてメニューを見てみる。

メニューとしては非常にシンプル。ハナシに聞いていたとおり、ラーメンはなく、つけ麺のみである。今回のツアー主催者はこの後金沢でもう一軒寄るというので。ここでは量をセーブすることにして「つけ麺」を麺量200gで注文。

テーブルの上には、つけ麺のメニューとは別にもうひとつのメニュー表が置いてあるので見てみると、こちらは「喫茶部」のメニューだそうで、

そのメニュー表右下に”COUNTRY REST HOUSE FUTAGAMI"の文字が。

注文してからしばらく待つ間、窓から見える富山湾をしばし眺める。しばらくの間、客はわたしたちだけ。店内BGMは無し。外から遠く聞こえてくる鶯の声。

そしてやってきたつけ麺。とくに飾り立てない、潔いほどシンプルな見た目。

麺は、コシ・グミ感・歯応え・小麦の香り.味わいに満ちた素晴しい極太麺。コレは美味い。自分で注文しておいてこんなことを書くのもなんだが、200gだとやはり少なく感じてしまう。

つけ汁の方は、甘味のある味噌だまり(≒たまり醤油)の風味を柱とする独特の味わい。

つけ汁の中に潜んでいる短冊状のチャーシューもしっとり柔らかく、なかなか美味い。

途中でテーブルにあった辛味味噌のようなものに手を伸ばし、

麺に絡めてつけ汁に浸して味わってみる。アマウマの中にほどよく辛味が合わさり、引き締まった感じになってコレまた美味い。

お店を出るとき、「カントリーレストハウス二上」とかかれた絵馬を見た。さっきの「喫茶部」のメニューのとおり、ここは「つけ麺屋 まるかん」であるとともに、カントリーレストハウス二上なのだ。
家に戻ってから調べてみた。 

 カントリーレストハウス二上...やはりHPガあった。そのHPに依れば、このお店が郊外型レストランとして創業したのは昭和33年。(なるほど、離れにあるトイレのつくりはなるほどその当時を感じさせるものだ。)そして、「合掌造り」のこの木造建築は、ダム建設によりダム湖底にしずんでしまう合掌集落の建物を移築したものだそうだ。


おそらく、店内にあったこの写真はその当時の移築の様子をとどめるものであろう。そして、足踏み脱穀機も唐箕も駕篭も、その時に併せてダム湖に沈む前に一緒に持って来たものだと思われる。 

ついでに、この木製ボディのレジスター(いや、金庫?)と黒電話もそうなのだろう。

 

 今の若い店主は二代目で、少人数の予約をメインに、和食を提供するお店として営んでいる様子。

お店を出るころ、下界は夜景にすっかり移り変わっていた。

それにしても、今回はホントにショッキングなオドロキに満ちた訪店だった。 


人気ブログランキングへにほんブログ村 グルメブログ ラーメンへ
にほんブログ村 ← ランキング参加実験中。ワンクリックのご協力をゼヒ!

【つけ麺屋 まるかん】
店主ブログ
[日・月・水・木]
18:00~23:00
[金・土]
18:00~0:00
火曜日定休 
富山県高岡市城光寺大谷57 カントリーレストハウス二上 
 

つけ麺屋 まるかんつけ麺 / 米島口アルビス米島店前駅雨晴駅新能町駅
夜総合点★★★★ 4.0

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 安房峠@長野... 麺や 福座@金... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。