本日はチェット・ベイカーがイタリアのミラノで録音したジャズランド盤をご紹介します。チェットのイタリア録音と言えば以前に本ブログで「チェット・イズ・バック!」を取り上げましたが、あちらは1962年1月のローマ録音。イタリア滞在中に麻薬所持で捕まったチェットの釈放後の演奏を記録したものです。本作は1959年10月の録音でまだ前科がつく前の作品です。(とは言え、この頃のチェットは既に麻薬にどっぷりハマっていたようですが・・・)。共演メンバーは全て地元イタリアのミュージシャンで、ジャンニ・バッソ(テナー)、グラウコ・マゼッティ(アルト)、レナト・セッラーニ(ピアノ)、フランコ・チェッリ(ベース)、ジーン・ヴィクトリー(ドラム)から成るセクステット編成です。うちバッソとセッラーニの2人は、以前にも取り上げたバッソ=ヴァルダンブリーニ・クインテットの一員としても活躍していました。
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曲は全8曲。うち2曲はボーナストラックで、チェットがスタンダードの“Indian Summer”と“My Old Flame”をワンホーンで演奏したもので、特筆すべき内容ではありません。聴き所はそれ以外の6曲で、タッド・ダメロン“Lady Bird”、チャーリー・パーカー“Cheryl Blues”、マイルス・デイヴィス“Tune Up”、ジェリー・マリガン“Line For Lyons”、ソニー・ロリンズ“Pent Up House”と言ったビバップ~ハードバップの名曲を軽快に演奏していきます。1曲だけジェローム・カーン作のミュージカル曲“Look For The Silver Lining”も入っていますが、こちらもなかなか秀逸です。チェットはこの時期ボーカリストとしても活躍し、アイドル的人気を博していましたが、本作ではトランペット1本で勝負。バッソ、マゼッティ、セッラーニらイタリアのジャズメン達を交えて、実にストレートアヘッドな演奏を聴かせてくれます。とりわけ力強い“Tune Up”や“Pent Up House”が最高です!
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曲は全8曲。うち2曲はボーナストラックで、チェットがスタンダードの“Indian Summer”と“My Old Flame”をワンホーンで演奏したもので、特筆すべき内容ではありません。聴き所はそれ以外の6曲で、タッド・ダメロン“Lady Bird”、チャーリー・パーカー“Cheryl Blues”、マイルス・デイヴィス“Tune Up”、ジェリー・マリガン“Line For Lyons”、ソニー・ロリンズ“Pent Up House”と言ったビバップ~ハードバップの名曲を軽快に演奏していきます。1曲だけジェローム・カーン作のミュージカル曲“Look For The Silver Lining”も入っていますが、こちらもなかなか秀逸です。チェットはこの時期ボーカリストとしても活躍し、アイドル的人気を博していましたが、本作ではトランペット1本で勝負。バッソ、マゼッティ、セッラーニらイタリアのジャズメン達を交えて、実にストレートアヘッドな演奏を聴かせてくれます。とりわけ力強い“Tune Up”や“Pent Up House”が最高です!