広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

寒沢“スキー場”

2009-05-11 19:27:57 | 津軽のいろいろ
※おことわり※本記事はスポーツ施設の「スキー場」の話ではありません。
バカヤローカーブ」に続いて、もう1つの弘前大学周辺の迷所のお話。大学構内・周辺の地理についてはこちらの記事もご参考に。

バカヤローカーブの記事内にアドレスを記した、大学生協のページを見た方はお分かりだと思うが、弘前大学文京町キャンパス周辺に「寒沢(かんざわ)スキー場」と呼ばれる場所がある。「バカヤローカーブ」と同様、学生が付けた通称だと思うが、バカヤローカーブほどの知名度はないと思う。方向的に僕にあまり縁のなかった地域だったこともあるかもしれないけど。
【2019年6月7日追記】バカヤローカーブの名が弘大生に広く認知されたのは、大学生協の広報誌「APPLE COOP 新入生歓迎号」に掲載されたため。バカヤローカーブが出ている1995年や1996年入学者向けには、「寒沢の坂」はあるものの、「寒沢スキー場」の名前は載っていない。だからあまり知られていないのだろう。じゃあ、僕はどこで寒沢スキー場の名を知ったんだ?(卒業後にできて、現在はない生協のホームページには載ってたか?)

場所は大学のすぐ裏。
正門側の富田大通りから文京町1番地と3番地を隔てる公道を西へ抜けると、教育学部や第1体育館の裏、大学生協本部(組合員センター)前に交差点がある。
そこを左折すれば100メートルほどでバカヤローカーブだが、今回は直進。横断時は見通しが悪いので注意。
道幅がさらに狭くなり、住所は道路の左(南)は文京町のままだが右(北)は富士見町になる。交差点から80メートルほどで弘南鉄道大鰐線の踏切。
【2018年1月6日追記】この踏切は「西ヶ丘踏切」という名称らしい。現地に表示はないが、2017年末に高齢者の事故があり、その報道で判明。
岩木山がきれいに見える
踏切を渡るとすぐ、左にもっと細い道が分岐するが、道なりに行くとやや幅が広くなって緩くカーブする下り坂。
この坂が「寒沢スキー場」
寒沢というのは地名。ここから200メートル先の土淵川にぶつかるまで、この道を境に左が西ケ丘町、右が寒沢町。
坂をスキー場に例えたわけだが、雪国の方なら、この坂に雪が積もればどうなるか想像いただけるだろう。歩いて通るのも大変そうだし、無理して自転車で通って転んだという話もある。

でも「寒沢スキー場」よりも「寒沢の坂」と言った方が、大学生でも通りがいいかもしれないし、地元の人にも分かるだろう。
左の看板、昔は「N」と「Y」もあったけど…
この通りから小路に入ると、狭い道沿いに学生向けのアパートがびっしり並んでいる。「○○荘」といった名の年季の入ったものもある。
この先、土淵川対岸の桔梗野や大学正門側の富田大通りを渡った富野町や富田町も学生アパート街だが、「コーポ」「ハイム」「メゾン」といった名前でわりと新しいのが多いのとは対照的で雰囲気が違う。
ともかく寒沢・西ケ丘周辺の弘大生にとっては、寒沢の坂が唯一の通学ルート(両隣の踏切は遠回りになる)だろうから、それだけに冬場でも避けて通れぬ難所なのだろう。
坂の下から見上げる。1コマ開始前の8時半頃はにぎやかになりそう
秋田市にはあまり坂がないが、この程度の坂なら、ロードヒーティング(路面融雪)設置の対象になると思う。
寒沢の坂はなぜか登り車線側がカラー舗装されているが、融雪装置の制御盤ボックスが見たらないので、融雪装置はないと思う。あればだいぶ楽になると思うけれど。
※積雪時の様子はこの記事後半
※2014年のJR東日本の「駅からハイキング」のコースにこの坂が組み込まれた。名称は「寒沢峠」という耳慣れないもの。「峠」ではないと思うのですが…
※2016年初めには、融雪装置が設置されて、実質、“スキー場”ではなくなった。
※2017年夏には、テレビに映った
※その後もツイッターなどネット上には寒沢スキー場の名が断続的に新たに投稿されていて、忘れ去られてはいないように感じていた。2021年4月7日には、「弘前大学生協」のツイッターアカウントが、ここの写真とともに「岩木山と寒沢スキー場。この呼び方分かる人まだいるかなぁ。」と投稿。現役の大学生や生協職員の間では、使われない呼び名になったのだろうか。
※2021年に坂の南側の建物が解体されて、風景がだいぶ変わった。リンク先後半。



ところで弘前市内はリンゴ畑が斜面になっているのに続くようにして、町中にも坂がけっこうある。弘前公園や大学病院周辺に特に多いが、弘大文京町キャンパス周辺も意外に高低差があるようだ。
大学病院近くのホテル7階から北~北西方向
高いビルが弘大文京町キャンパス。家並が手前から奥に行くほど高くなっている感じがしないだろうか。手前を流れる土淵川が底になっているはず。
さらにアップして解説を入れてみた
中程中央右寄りの赤い看板が教育学部裏、富士見町の青森銀行富田支店。
その奥の右端が教育学部で、最上階が4階。その左、高い木のそばが総合教育棟(旧教養部)で、若干教育学部より奥にある。これも4階建てだが、教育学部より若干高いようだ。
さらに奥(南)に進んで、1番地と3番地との境の道路の手前、人文学部や大学会館前が緩い坂になっている(下の写真)が、上の写真でも3番地の10階建ての理工学部2号館の4階はかなり高い位置(1フロア分位?)にあるのが分かる。(各棟の設計時期や目的が違うので、一概には比較できないかもしれませんが)
教養部前から3番地方向(2003年撮影)
木の前が上り坂になっていて、3番地地区がやや高くなっている。(今は右の木の所に生協のコンビニができたが、木は切られたのだろうか。それに当時は車・自転車の乗り入れが可能だった)

今度は国土地理院の2万5千分の1地形図の等高線や標高点から標高を判断すると、川沿いの弘南鉄道弘高下駅:40メートル、寒沢の坂の下~弘大の文京町1番地と3番地の境付近:50メートル、弘前学院大前駅(西弘)の北の稔町の踏切~枡形交番:55メートルと、南ほど徐々に高くなっているのが分かる。
弘前の街は思った以上に坂になっているようだ。
コメント (3)
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