秋田を路線バスで旅するテレビ番組が、今年夏以降に2つ放送された。簡単に記録しておきます。
※どちらも熱心に見たり記録したりはしていないので、見落とし・見間違い・勘違いがあるかもしれません。
1つはだいぶ前、NHK総合テレビで8月9日19時30分から73分間放送された「のんびりゆったり路線バスの旅「夏スペシャル!親子旅~奄美大島&秋田~」」。
以前はレギュラー放送だった番組の不定期特番。
路線バスを使って、特定の地域を旅して人や風景、食べ物などと触れ合う内容。
レギュラー時代は、1回につき主に若手の男性芸能人1人が出演していたが、特番では性別年齢を問わない2人組が2組、違う土地を旅し、その模様を織り交ぜた(入り乱れた?)構成。
今回は、マキタスポーツ父娘が、奄美大島を一周し、笹野高史・ささの翔太が秋田県「県南地方(公式サイトの記述)」を旅した。
その秋田の道中は、秋田駅西口から泥湯温泉まで。
秋田駅からは、朝の羽後交通の急行バスで本荘方面へ。途中、道の駅岩城で途中下車。
車内で乗り合わせた秋田公立美術大学の教員に教えてもらった「本荘うどん」を本荘で食べ、急行バスで横手へ抜けた。
※本荘うどんは知名度では稲庭うどんにかなわないけれど、似た感じのうどん。味も稲庭に負けないと思います。
美大の先生はお名前は出ていなかったが、地元企業とのコラボレーションに美短時代から取り組んでいる、K教授。中央交通の新屋線やJR羽越本線の車内でお見かけすることはあるけれど、羽後交通も使っておられるとは。
本荘では、本荘うどんの店かと思って入った飲食店が讃岐うどんの店だったものの、そこで本荘うどん製麺所の伊藤製麺工場の娘と出会い、製麺所へ。
秋田からのバス、横手へのバスは終点・始発点である本荘営業所で乗降したようだ。製麺所は子吉川対岸の石脇。
石脇から営業所まではけっこう距離があるけれど、製麺所を後にして横手行きに乗ったのはナレーションでは「(製麺所の)近くのバスターミナルから」といったフレーズがあったと思う。ちょっと違和感。
急行本荘・横手線は、羽後交通の一般路線バスで最長距離の路線。
乗車した車は、東京都交通局(都営バス)の中古のいすゞエルガ「12-16」だった。本荘営業所には同型車がもう1台あり、秋田市へも来る。
「にっぽん縦断こころ旅」もそうだけど、このような秋田が舞台になるものの、東京のNHK本部が製作する番組については、秋田放送局ではあまり宣伝しない。
うどん自販機のドキュメントのような、秋田放送局が関わって作った番組はスポットを流し、再放送してと、しつこいほど見せようとするのに。
もう1つは、おなじみテレビ東京の路線バス乗り継ぎ旅。
今年正月の25弾で蛭子能収、太川陽介コンビが勇退。秋田県由利本荘市がゴールであった(リンク先後半)ものの、たどり着けずに終わっていた。
今春からは田中要次、羽田圭介による「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」となり、テレビ東京系では9月23日に第3弾(2016年11月の特番もこの2人だったので、実質4弾)が放送された。
今回は、ラブリをゲストに、「宮城・松島~秋田・白神山地 ふれあい珍道中!」。
最終目的地は、秋田県山本郡八峰町八森のあきた白神駅。
2010年の7弾、2013年の15弾、そして25弾(秋田には到達できなかったけど)に続き、4度目の秋田が舞台のバス旅。
※以下、今回の放送内容についてのネタバレがあります。
今回も、IBC岩手放送さんは早々と購入して放送してくれた。10月15日15時から2時間(テレビ東京版よりは30分短縮か)。25弾同様、秋田テレビも放送することになるだろうか。【21日追記】やはり秋田テレビで22日16時から85分間(IBCより短いバージョンと思われる)放送される。【22日訂正】早とちりしていました。秋田テレビで22日16時から放送されたのは、Z第1弾でした。でも、この後第2弾も放送し、第3弾まで持っていく魂胆なのかも。【11月16日追記】その後、Z第2弾が放送され、いよいよこの第3弾が11月19日・日曜日16時00分から85分間放送。
まず、全体の感想としては、絶妙な乗り継ぎや車内でのおかしなやり取りもあって、バス旅の醍醐味が新コンビにも受け継がれているように感じられた。
前回のZ第2弾は、新コンビで初めて失敗しており、それを踏まえてプロデューサーから、現地における「リサーチ不足」を指摘されたそうで(9月23日付「スポニチアネックス」)、その反省が活きたのかも。
前回以前も含めて、気になったのは2点。
1つは、編集方針でカットされたのか、実際にそうなのか、15分とか20分のちょっとした待ち時間をあまり有効に使えていないように見えること。
前メンバーでは、喫茶店に入って地元の人と話したり、太川さんがコンビニで気の利いたものを買ってきたりといったエピソードがいろいろとあったのだけど。
もう1つは、バスから降りる時、ゲストを含めて3人とも、無言で下車することが多いこと。
以前は、運転士に「どうも」程度のあいさつをほぼ必ずしていたと思う。些細なことだけど、ちょっと気になる。
以下、ほんとのネタバレ。
結論から言えば、宮城→岩手県北上→秋田県横手→田沢湖→鹿角→大館→能代というルートで、ゴール成功。
どこで奥羽山脈を越えるかで悩み、北上線沿いへ。バス路線はつながっていないので、歩くことになったが、「クマが出る」と言われ、日も暮れてくる。
横手市山内のJR黒沢駅から、岩手県の巣郷温泉の宿を宿泊予約して迎えに来てもらう。翌朝は、下南郷バス停まで送ってもらう。
宿の送迎により、黒沢駅から下南郷までを歩かずに済んだことになる。番組のルールからすれば、朝は黒沢駅まで送ってもらって、徒歩ルートに復帰するのが筋のはずなのに、その辺についての明確な説明はなかったはずで、うやむやにされた気がしてしまう。山道かつクマ出没は本当に危険だし、目くじらを立てることでもないけれど。
秋田県内では、県東部と北部をぐるりと回るルート。県中央部の秋田市周辺(つまり中央交通エリア)では、近隣地域と接続するバス路線がまったくといっていいほどなく(7弾当時より廃線が進み、歩いてつなぐのも極めて困難)、一方で、羽後交通・秋北バスエリアの八幡平周辺は長距離路線が存続していることの現れ。
そんなことは知らずに横手へ着いた一行は、大曲を経て国道13号線沿いに秋田市へ向かおうとする。大曲の案内所で、秋田市へは行けないこと、八幡平回りのルートがあることを教えられる。15弾では横手の案内所でいろいろ教えてもらっていたし、羽後交通の案内所はなかなか親切。
仮に横手で、急行本荘線に乗り継いでいれば、NHKの逆コースで秋田市まではたどり着けたわけだが、その先が大変なことになっていた。
田沢湖畔では車窓から「みそたんぽ」の店を発見。15弾ではここで下車して食べており、ナレーションで参加していた太川さんが「これ食べたよ」。
7弾では、直通路線がない鷹巣から能代を、大館能代空港で乗り継いでクリア。しかし現在は、乗り合いタクシー化されてしまっていて、利用できず。
そこで、鷹巣から薬師山スキー場入口までバス、そこから道の駅ふたついを経て二ツ井駅前まで歩いた。今回、秋田県内では唯一の徒歩区間。薬師山スキー場というのは、奥羽本線のトンネルの上付近、米代川や国道7号線の近く。
秋田県内で乗ったバスは羽後交通と秋北バスの2社。羽後交通は印象どおりの羽後交通だったけれど、秋北バスでは、乗ったほとんどが、「秋田200か10-00」以降の車両だった。新車でなく他社の中古車が多かったようだけど、最近の秋北バスってそんなに車両更新が進んでいるのか。
【11月29日追記】改めて確認した(田沢湖→鹿角は見落とし、LVキュービックだったと思う)。いずれもいすゞエルガミオ(大型エルガではないと思う)で、車体塗装は「自社塗装」としたのは昔と最近また増えてきた白と赤と肌色みたいなもの(よく知らないので細部の差異は無視することにします)、それ以外は、国際興業グループ共通の明るいほう(黄緑色)の塗装。暗い緑色の共通塗装の車はなかった。
鹿角花輪→大館駅前12-59、大館大町→大館駅前11-00、大館駅前→鷹巣駅前902(短尺?)、鷹巣駅前→薬師山スキー場入口12-89(自社塗装)、二ツ井駅前→能代バスステーション12-25(自社塗装)、能代バスステーション→あきた白神駅前10-97。(以上追記)
あと、秋北バスの運転士は、以前から帽子掛け型マイクを使っていたが、今回は夏のせいか帽子をかぶらず、ピンマイクをつけていた。ピンから口元近くまでアームというかワイヤーが伸び、先端にマイク本体が付く新しいタイプ。田沢湖駅前-鹿角花輪駅前と最後の能代のバスは女性運転士だった。
さて、この次また、秋田県にバス旅が来ることはあるだろうか。
※どちらも熱心に見たり記録したりはしていないので、見落とし・見間違い・勘違いがあるかもしれません。
1つはだいぶ前、NHK総合テレビで8月9日19時30分から73分間放送された「のんびりゆったり路線バスの旅「夏スペシャル!親子旅~奄美大島&秋田~」」。
以前はレギュラー放送だった番組の不定期特番。
路線バスを使って、特定の地域を旅して人や風景、食べ物などと触れ合う内容。
レギュラー時代は、1回につき主に若手の男性芸能人1人が出演していたが、特番では性別年齢を問わない2人組が2組、違う土地を旅し、その模様を織り交ぜた(入り乱れた?)構成。
今回は、マキタスポーツ父娘が、奄美大島を一周し、笹野高史・ささの翔太が秋田県「県南地方(公式サイトの記述)」を旅した。
その秋田の道中は、秋田駅西口から泥湯温泉まで。
秋田駅からは、朝の羽後交通の急行バスで本荘方面へ。途中、道の駅岩城で途中下車。
車内で乗り合わせた秋田公立美術大学の教員に教えてもらった「本荘うどん」を本荘で食べ、急行バスで横手へ抜けた。
※本荘うどんは知名度では稲庭うどんにかなわないけれど、似た感じのうどん。味も稲庭に負けないと思います。
美大の先生はお名前は出ていなかったが、地元企業とのコラボレーションに美短時代から取り組んでいる、K教授。中央交通の新屋線やJR羽越本線の車内でお見かけすることはあるけれど、羽後交通も使っておられるとは。
本荘では、本荘うどんの店かと思って入った飲食店が讃岐うどんの店だったものの、そこで本荘うどん製麺所の伊藤製麺工場の娘と出会い、製麺所へ。
秋田からのバス、横手へのバスは終点・始発点である本荘営業所で乗降したようだ。製麺所は子吉川対岸の石脇。
石脇から営業所まではけっこう距離があるけれど、製麺所を後にして横手行きに乗ったのはナレーションでは「(製麺所の)近くのバスターミナルから」といったフレーズがあったと思う。ちょっと違和感。
急行本荘・横手線は、羽後交通の一般路線バスで最長距離の路線。
乗車した車は、東京都交通局(都営バス)の中古のいすゞエルガ「12-16」だった。本荘営業所には同型車がもう1台あり、秋田市へも来る。
「にっぽん縦断こころ旅」もそうだけど、このような秋田が舞台になるものの、東京のNHK本部が製作する番組については、秋田放送局ではあまり宣伝しない。
うどん自販機のドキュメントのような、秋田放送局が関わって作った番組はスポットを流し、再放送してと、しつこいほど見せようとするのに。
もう1つは、おなじみテレビ東京の路線バス乗り継ぎ旅。
今年正月の25弾で蛭子能収、太川陽介コンビが勇退。秋田県由利本荘市がゴールであった(リンク先後半)ものの、たどり着けずに終わっていた。
今春からは田中要次、羽田圭介による「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」となり、テレビ東京系では9月23日に第3弾(2016年11月の特番もこの2人だったので、実質4弾)が放送された。
今回は、ラブリをゲストに、「宮城・松島~秋田・白神山地 ふれあい珍道中!」。
最終目的地は、秋田県山本郡八峰町八森のあきた白神駅。
2010年の7弾、2013年の15弾、そして25弾(秋田には到達できなかったけど)に続き、4度目の秋田が舞台のバス旅。
※以下、今回の放送内容についてのネタバレがあります。
今回も、IBC岩手放送さんは早々と購入して放送してくれた。10月15日15時から2時間(テレビ東京版よりは30分短縮か)。25弾同様、秋田テレビも放送することになるだろうか。【21日追記】
まず、全体の感想としては、絶妙な乗り継ぎや車内でのおかしなやり取りもあって、バス旅の醍醐味が新コンビにも受け継がれているように感じられた。
前回のZ第2弾は、新コンビで初めて失敗しており、それを踏まえてプロデューサーから、現地における「リサーチ不足」を指摘されたそうで(9月23日付「スポニチアネックス」)、その反省が活きたのかも。
前回以前も含めて、気になったのは2点。
1つは、編集方針でカットされたのか、実際にそうなのか、15分とか20分のちょっとした待ち時間をあまり有効に使えていないように見えること。
前メンバーでは、喫茶店に入って地元の人と話したり、太川さんがコンビニで気の利いたものを買ってきたりといったエピソードがいろいろとあったのだけど。
もう1つは、バスから降りる時、ゲストを含めて3人とも、無言で下車することが多いこと。
以前は、運転士に「どうも」程度のあいさつをほぼ必ずしていたと思う。些細なことだけど、ちょっと気になる。
以下、ほんとのネタバレ。
結論から言えば、宮城→岩手県北上→秋田県横手→田沢湖→鹿角→大館→能代というルートで、ゴール成功。
どこで奥羽山脈を越えるかで悩み、北上線沿いへ。バス路線はつながっていないので、歩くことになったが、「クマが出る」と言われ、日も暮れてくる。
横手市山内のJR黒沢駅から、岩手県の巣郷温泉の宿を宿泊予約して迎えに来てもらう。翌朝は、下南郷バス停まで送ってもらう。
宿の送迎により、黒沢駅から下南郷までを歩かずに済んだことになる。番組のルールからすれば、朝は黒沢駅まで送ってもらって、徒歩ルートに復帰するのが筋のはずなのに、その辺についての明確な説明はなかったはずで、うやむやにされた気がしてしまう。山道かつクマ出没は本当に危険だし、目くじらを立てることでもないけれど。
秋田県内では、県東部と北部をぐるりと回るルート。県中央部の秋田市周辺(つまり中央交通エリア)では、近隣地域と接続するバス路線がまったくといっていいほどなく(7弾当時より廃線が進み、歩いてつなぐのも極めて困難)、一方で、羽後交通・秋北バスエリアの八幡平周辺は長距離路線が存続していることの現れ。
そんなことは知らずに横手へ着いた一行は、大曲を経て国道13号線沿いに秋田市へ向かおうとする。大曲の案内所で、秋田市へは行けないこと、八幡平回りのルートがあることを教えられる。15弾では横手の案内所でいろいろ教えてもらっていたし、羽後交通の案内所はなかなか親切。
仮に横手で、急行本荘線に乗り継いでいれば、NHKの逆コースで秋田市まではたどり着けたわけだが、その先が大変なことになっていた。
田沢湖畔では車窓から「みそたんぽ」の店を発見。15弾ではここで下車して食べており、ナレーションで参加していた太川さんが「これ食べたよ」。
7弾では、直通路線がない鷹巣から能代を、大館能代空港で乗り継いでクリア。しかし現在は、乗り合いタクシー化されてしまっていて、利用できず。
そこで、鷹巣から薬師山スキー場入口までバス、そこから道の駅ふたついを経て二ツ井駅前まで歩いた。今回、秋田県内では唯一の徒歩区間。薬師山スキー場というのは、奥羽本線のトンネルの上付近、米代川や国道7号線の近く。
秋田県内で乗ったバスは羽後交通と秋北バスの2社。羽後交通は印象どおりの羽後交通だったけれど、秋北バスでは、乗ったほとんどが、「秋田200か10-00」以降の車両だった。新車でなく他社の中古車が多かったようだけど、最近の秋北バスってそんなに車両更新が進んでいるのか。
【11月29日追記】改めて確認した(田沢湖→鹿角は見落とし、LVキュービックだったと思う)。いずれもいすゞエルガミオ(大型エルガではないと思う)で、車体塗装は「自社塗装」としたのは昔と最近また増えてきた白と赤と肌色みたいなもの(よく知らないので細部の差異は無視することにします)、それ以外は、国際興業グループ共通の明るいほう(黄緑色)の塗装。暗い緑色の共通塗装の車はなかった。
鹿角花輪→大館駅前12-59、大館大町→大館駅前11-00、大館駅前→鷹巣駅前902(短尺?)、鷹巣駅前→薬師山スキー場入口12-89(自社塗装)、二ツ井駅前→能代バスステーション12-25(自社塗装)、能代バスステーション→あきた白神駅前10-97。(以上追記)
あと、秋北バスの運転士は、以前から帽子掛け型マイクを使っていたが、今回は夏のせいか帽子をかぶらず、ピンマイクをつけていた。ピンから口元近くまでアームというかワイヤーが伸び、先端にマイク本体が付く新しいタイプ。田沢湖駅前-鹿角花輪駅前と最後の能代のバスは女性運転士だった。
さて、この次また、秋田県にバス旅が来ることはあるだろうか。