広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

なくなったもの'23 秋田

2025-01-29 23:02:23 | 秋田のいろいろ
毎年アップしたいのだけど、できずにいた「なくなったもの」シリーズ。
前回は2019年~2022年。その後、新型コロナウイルス感染症の流行(コロナ禍)が、名目上・形式的には落ち着いて、経済活動は再開したものの、物価上昇や人手不足になった。地域の衰退や後継者がいないという課題も顕著になった。そんなことで、コロナを乗り切っても、今になって力尽きたものもあったように感じる。
まずは、2023年に、秋田市を中心とした秋田県内から姿を消したものを記録します。体調が悪かったせいか、あまり記録・記憶できていない気もしますが… 2024年版、津軽版もいずれ。
挙げるのは、個人的に印象に残ったものです。必ずしも利用したことがあるとは限らず、思い入れは少ないものもあります。秋田魁新報等、報道を参考にしたものもあります。

・由利本荘「子吉川いかだ下り大会」コロナで2020年以降中止、2023年に再開断念決定
由利本荘市内の建設会社などでつくる実行委員会が、1990年から2019年まで30回開催。
梅雨時だけど7月前半頃の開催のようで、タイムではなく手作りいかだの独創性やチームワークなどを競うルール。ローカルニュースで見た覚え。


・「ホテル大和(だいわ)」営業終了・破産 2023年3月27日
秋田市土崎地区の市街地、土崎港中央一丁目の旧国道沿い。建物は派手ではなくそこそこ大きく、新しい印象はなかったが、地元の各種団体等会合の会場としても使われていた。客室数約30。
食堂「味の大和」→1957年に大和旅館→1970年に新築しホテル大和となった。

2023年3月27日に突然、営業終了し、ホームページでの事後告知。破産申請準備へ。
新型コロナウイルス感染症により、宴会、宿泊が減少したことと、県外資本ビジネスホテルとの競争激化による。


・「株式会社栗駒フーズ」事業停止・自己破産 2023年3月26日
湯沢市皆瀬の乳製品メーカー。温泉熱(地熱)による殺菌が売りで、高級志向。矢口高雄による、栗駒山を背景にしたツキノワグマの子のキャラクターが、商品に描かれていた。
横手市の秋田ふるさと村などにソフトクリームなどを扱う直営店があり、のむヨーグルトは秋田市内のスーパーでもよく見かけた。秋田県外にも流通していたそうで、酪農が盛んとはいえない秋田県において、成功していると思っていた。

第3セクターかなと思っていたが、酪農家7人が、当時の皆瀬村や国の指導を受けて設立した企業のようだ。1987年10月設立、1988年4月から営業開始。売上高は2003年の約2億7800万円がピーク。
量産体制確立できず、生産効率の悪さから赤字決算、債務超過。大手との競争もあり、近年の売上高は数千万円。
直営店は、事業停止時点では、工場、秋田ふるさと村、カウベル材木町店(湯沢)で、以前は(ふるさと村のほかにも)横手市、大仙市、由利本荘市にもあった。


・「本荘製餡協同組合」解散 2023年4月30日
どういう組織なのか、はっきりとは知らないが、由利本荘【30日補足・にかほ市も含む?】のお菓子屋さんにあんこを供給していたのか。お菓子作り教室を開くこともあったようだ。所在地は、本荘大橋そばの由利本荘市観音町。
本荘名物(?)・柏餅の中にも、このあんこが入っていたのだろうか。そして今は、各お店ごとに、あんこを調達しているのだろうか。

この組合の存在を知ったのは、ツイッター(現・X)アカウント「由利本荘のあんこ屋で〜す!」。(業務内容についてよりも)本荘のことをいろいろと、積極的・意欲的に発信してくれていた。
投稿によれば「57年の長い間」とのことなので、1966年設立だったのか。


・「東雲羊羹(しののめようかん)」の熊谷長栄堂 閉店 2023年6月末
1837年創業、186年の営業。翁飴本舗・桔梗屋(秋田市の別店舗の翁飴)やセキトの餅類などと並ぶ、能代市の銘菓。
製法は一子相伝。他のお菓子は作らず、羊羹専業だったようだ。小(100g)・中・大(360g)とあり、1本270~1000円。
閉店間近の<小>(賞味期限2023年12月21日)
原材料は「製あん(国内製造)、砂糖、寒天」。
100g当たり291kcal、たんぱく質3.5g、脂質0.2g、炭水化物68.7g、食塩相当量0.01g。
 
アルミ包装したものを紙箱に入れているが、わりと最近まで箱がなく、箱と同色の経木柄のアルミ包装に、箱の中央部と同デザインの短冊状の紙を載せて、紐でしばっていたはず。中、大はまた別の、文字(書体も小とは別)だけの包装だったようだ。

店舗は市街地でなく米代川対岸の向能代上野にあったそうだが、駅売店やリゾートしらかみの車内販売(小300円?)などで購入できた。大昔は、駅ホームで立ち売りしていたとか(大館のあけがらすや新津の三色だんごも同様)。

2014年に7代目が亡くなり、2人の弟が引き継いで2015年3月に再開。下の弟が2022年12月に亡くなり、機器の故障も相次ぎ、継続困難に。残る代表は88歳、高齢の従業員が10人。


手形陸橋下の自転車店 閉店 2023年7月14日=大雨前日
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