25年前のテレビについての個人的思い出ですので、読み飛ばしてください。
テレビドラマはほぼ視聴しないけれど、三谷幸喜脚本、田村正和主演のフジテレビの刑事ドラマ(?)「古畑任三郎」はよく見た。その思い出。Wikipediaを参考にしています。敬称略。
古畑任三郎は、1994年4月、1996年1月、1999年4月からそれぞれ3か月間毎週放送され、その後は単発として2008年まで43作が作られた。以下、毎週放送の3シーズンをそれぞれ第1~3期と表記します。
第1期だけは「警部補・古畑任三郎」と、頭に職名が付く番組名。これにより刑事ドラマっぽくなったが、当時高校3年の僕は、ただの刑事ドラマだと思って最初からは見なかった。
偶然、途中から見たのが、第1期の最終回の1つ前、1994年6月22日の第11回「さよなら、DJ」。桃井かおりがゲスト。
刑事ドラマあるいは事件ものの概念を覆す展開とおもしろさに、まさにハマってしまったが、その次の週で終わってしまった。
そして翌春には、進学でフジテレビ系列局がない青森へ行ってしまう。
第2期はその次の年始早々だから、正月に秋田に帰っていた時に番宣が流れ、始まるのを心待ちにした。最初の2回くらいは秋田で見た記憶があり、古畑任三郎のおもしろさを再認識した。でも、以降は青森では見られず、残念だった。
第1期は視聴率が20%に達しなかったが、第2期は毎回20%越え。古畑(田村)のモノマネがされるようになったのも、この頃かもしれない。
ただ、青森の大学生の間では、まったくと言っていいほど話題にはならなかったはず。
青森では、フジテレビ系列のドラマは、他系列局が購入して、土日の午後などに遅れて放送することが多い。
予想はしていたが、古畑任三郎2期も青森放送(日テレ系)が数か月遅れて、土曜午後に放送してくれた。
ただ、1週につき2話ずつ続けて放送するという、特殊な放送形態【15日補足・最近はNHK平日16時台の朝ドラ過去作品の再放送で、同様の放送形態をしている。】。見やすいといえば見やすい。
2期には、スピンオフとして「巡査・今泉慎太郎(職名ありが正式)」という10分のミニドラマが作られ、古畑本編が放送された後の深夜にフジテレビなどで放送された。
しかし、秋田テレビは今泉慎太郎は放送しなかった。テレビガイド誌で存在を知ったものの、見るすべがなくこれも残念だった。
ところが、青森放送さんは、その今泉慎太郎も放送してくれた!
内容としては、科学研究室で、今泉が桑原技官を相手に古畑に対するグチを述べるのがメイン。向島巡査なども出るが、古畑の出番はなし(「今、部屋の外まで来ていたが、帰った」という設定の時はあった【15日追記・第1話では、古畑と電話で会話する設定もあった。】)。
遅れながらも、完璧な形で見られることを喜んだ。
直接関係はないが、この翌年は古畑はなかったものの、1997年4月から三谷脚本、田村主演で「総理と呼ばないで」という政治を舞台にしたドラマが放送された(フジ系、青森で遅れ放送あり)。視聴率や人気は芳しくなかったようだが、これもおもしろかった。
【5月8日追記】不人気な総理大臣が主人公だが、その強情な態度や、周りの忖度ぶり(総理が「のべつまくなし」を「のべつくまなし」と発言してしまったのをとりつくろうなど)、数十年後のどこかの国を予言していたかのよう。
そして秋田に戻ってすぐの第3期は、リアルタイムで楽しんだ。
ちなみに、第3期の実質初回スペシャルである1999年4月6日放送「黒岩博士の恐怖」。もともとは先日亡くなった志村けんを犯人役に起用するつもりで“当て書き”したものの、スケジュールの都合(と先日朝日新聞のコラムで本人が書いていた)で、緒形拳になったとのこと。【2024年9月13日追記・2024年9月13日に、映画の宣伝ついでにフジテレビに出演した三谷氏の発言では、志村けんに台本を見せたところ、セリフが多くて無理だと断れられ、「ケン」つながりで緒形拳になったと発言したとのこと。】
第3期の後、4年ブランクがあって、次の単発が2004年1月。
個人的には、あまりおもしろくなくなってきた。長ったらしいのが好きじゃないこともあるし、初期と設定や脇役の関わり方が違いすぎて違和感もあった。
さて、古畑を知る前に放送済みだった、1期の最初期の作は再放送で見た。
人気番組だけに秋田テレビでは何度も再放送していた。秋田テレビの再放送枠はフジテレビ(関東圏)とは別だが、フジで再放送している時期に、秋田でも再放送していた傾向があるかもしれない。系列外のためか青森放送ではやっていなかったと思う。
それも、2010年以降はやらなくなり、BSフジでちょっと見た程度。20年も「昔の」ドラマだから、時代の流れか。
そんなわけで、古畑任三郎のほとんどの回を見ている。特に1時間枠の1~3期は何度も再放送され、何度も見た。
ただ、1期初回、中森明菜の「死者からの伝言」は、あまり見ていない。なぜなら、再放送が始まってからそれを知ることが多く、たいてい見逃していたから。
さらに、唯一、まったく見ていない回があった。スペシャル枠の陣内孝則・水野真紀の「笑うカンガルー」。オーストラリアが舞台で、数学者が犯人だそう。
再放送されたこと自体なかったかもしれない。だからもう見られないかと思っていた。※ソフトやネット配信を使う手はありますが…
笑うカンガルーは、1期と2期の間の1995年春に放送された、初のスペシャル枠。
DVDでは1期に含んでいるそうだが、タイトルは「警部補」が付かない2期以降と同じ。1995年に唯一放送された作品で前後と間隔が広く、どっちつかずの扱いのようだ。それも再放送されない理由なのかもしれない。
ところが、昨年の末だったか今年の正月だったか、ケーブルテレビの基本料金に含まれるCS局「日本映画専門チャンネル」で、古畑任三郎一挙放送をしているのを知った。4月現在も、一挙でない形で、繰り返し放送が続いている。
あの「巡査・今泉慎太郎(※)」も放送してくれ、さらにあの幻の「笑うカンガルー」も放送してくれた!
25年目にしてついに、笑うカンガルーを見られる。
2月に録画したのだけど、録画機器の設置環境の都合で、まだ見ていないのですが…
改めて笑うカンガルーの放送日を確認したら、1995年4月12日。ちょうど25年前。
その日は、僕の大学の入学式の前日であった。
※当時の弘前大学は入学式(というか前期授業開始)が遅く、夏休みと秋休みが分割【13日補足・夏休み後、9月頭に3週間程度の前期最後の授業・試験があって、短い秋休み】されていた。その翌年くらい【2023年8月8日訂正】1997年度から4月初めに繰り上がって、夏・秋休みが一体化【13日補足・7月中に前期を終了して、9月いっぱい休み】した。今年は新型コロナウイルスでそれどころでない繰り下げでしょうけれど。
4月初旬に引っ越しを済ませていったん秋田へ戻って、12日に改めて弘前へ向かった。秋田では雨だったのが、碇ヶ関でみぞれか雪に変わり、不安な気持ちになったのを覚えている。
その頭の片隅には、古畑を見られなくて残念という思いもあったような気もする。秋田で録画してもらおうとか、青森での遅れ放送をチェックしようというところまでは頭が回らなかった。
一方、話には聞いていたTBS「筑紫哲也ニュース23」を、初めて見ることができて、ちょっと感動したのも、その日だったはず。
録画したはいいけれど、見ないまま26年目に突入してしまった。忘れないように。
【5月15日追記】余談だが、2020年4月に久しぶりに「古畑任三郎」の新作が世に出た。
朝日新聞連載の三谷氏のエッセイ「ありふれた生活」の中で、新型コロナウイルス感染症流行で外出自粛のなぐさみにと、4回にわたる小説版を掲載。
古畑任三郎のテレビ第1シリーズの大部分は小説化もされており、テレビとは違う点もあって、いつか読みたいと思っていたが、こんな形で実現。テレビの往年の古畑を知る者としては、うれしいし、映像がイメージできて楽しい。
【2021年5月19日追記】田村正和さんが2021年4月3日に77歳で亡くなったことが、5月18日に明らかになった。ほぼすべての訃報記事が、代表作に古畑任三郎を挙げている。NHKも「民放のドラマ「古畑任三郎」シリーズなどに出演し、多くのテレビドラマで活躍した俳優の田村正和さんが」と冒頭で言及。
ご本人としては、喜劇はやりたくないと、徹子の部屋で話す映像も流れたが…
2020年にはネット上で、テレビドラマとしても古畑が復活する、その新たな古畑役の俳優は、といった噂が流れた。しかし、三谷氏は古畑は田村さんしかいないとの考えを示していた。
追記しないでいたが、その後、録画していた笑うカンガルーを見た。見てみると、前に1回は見たことがあったと思い出した。次の場面転換が頭に浮かぶほど何度も見てはいないが、「そうそう。こういうシーン、こういう流れだった!」と常に思いつつ、気付いたらエンディングだった。ともかく、楽しめた。
そして、巡査・今泉慎太郎の見られなかった回(2004年のほか、帰省などして青森で見られなかった初回や最終回)は、確実に初めて見た。くだらなくておもしろい。
【2021年12月13日追記】2022年1月にデアゴスティーニから「隔週刊 古畑任三郎DVDコレクション」が発売。1999年のスペシャル「古畑任三郎 vs SMAP」を除く全作品、巡査・今泉慎太郎や予告も収録されるとのこと。
テレビドラマはほぼ視聴しないけれど、三谷幸喜脚本、田村正和主演のフジテレビの刑事ドラマ(?)「古畑任三郎」はよく見た。その思い出。Wikipediaを参考にしています。敬称略。
古畑任三郎は、1994年4月、1996年1月、1999年4月からそれぞれ3か月間毎週放送され、その後は単発として2008年まで43作が作られた。以下、毎週放送の3シーズンをそれぞれ第1~3期と表記します。
第1期だけは「警部補・古畑任三郎」と、頭に職名が付く番組名。これにより刑事ドラマっぽくなったが、当時高校3年の僕は、ただの刑事ドラマだと思って最初からは見なかった。
偶然、途中から見たのが、第1期の最終回の1つ前、1994年6月22日の第11回「さよなら、DJ」。桃井かおりがゲスト。
刑事ドラマあるいは事件ものの概念を覆す展開とおもしろさに、まさにハマってしまったが、その次の週で終わってしまった。
そして翌春には、進学でフジテレビ系列局がない青森へ行ってしまう。
第2期はその次の年始早々だから、正月に秋田に帰っていた時に番宣が流れ、始まるのを心待ちにした。最初の2回くらいは秋田で見た記憶があり、古畑任三郎のおもしろさを再認識した。でも、以降は青森では見られず、残念だった。
第1期は視聴率が20%に達しなかったが、第2期は毎回20%越え。古畑(田村)のモノマネがされるようになったのも、この頃かもしれない。
ただ、青森の大学生の間では、まったくと言っていいほど話題にはならなかったはず。
青森では、フジテレビ系列のドラマは、他系列局が購入して、土日の午後などに遅れて放送することが多い。
予想はしていたが、古畑任三郎2期も青森放送(日テレ系)が数か月遅れて、土曜午後に放送してくれた。
ただ、1週につき2話ずつ続けて放送するという、特殊な放送形態【15日補足・最近はNHK平日16時台の朝ドラ過去作品の再放送で、同様の放送形態をしている。】。見やすいといえば見やすい。
2期には、スピンオフとして「巡査・今泉慎太郎(職名ありが正式)」という10分のミニドラマが作られ、古畑本編が放送された後の深夜にフジテレビなどで放送された。
しかし、秋田テレビは今泉慎太郎は放送しなかった。テレビガイド誌で存在を知ったものの、見るすべがなくこれも残念だった。
ところが、青森放送さんは、その今泉慎太郎も放送してくれた!
内容としては、科学研究室で、今泉が桑原技官を相手に古畑に対するグチを述べるのがメイン。向島巡査なども出るが、古畑の出番はなし(「今、部屋の外まで来ていたが、帰った」という設定の時はあった【15日追記・第1話では、古畑と電話で会話する設定もあった。】)。
遅れながらも、完璧な形で見られることを喜んだ。
直接関係はないが、この翌年は古畑はなかったものの、1997年4月から三谷脚本、田村主演で「総理と呼ばないで」という政治を舞台にしたドラマが放送された(フジ系、青森で遅れ放送あり)。視聴率や人気は芳しくなかったようだが、これもおもしろかった。
【5月8日追記】不人気な総理大臣が主人公だが、その強情な態度や、周りの忖度ぶり(総理が「のべつまくなし」を「のべつくまなし」と発言してしまったのをとりつくろうなど)、数十年後のどこかの国を予言していたかのよう。
そして秋田に戻ってすぐの第3期は、リアルタイムで楽しんだ。
ちなみに、第3期の実質初回スペシャルである1999年4月6日放送「黒岩博士の恐怖」。もともとは先日亡くなった志村けんを犯人役に起用するつもりで“当て書き”したものの、スケジュールの都合(と先日朝日新聞のコラムで本人が書いていた)で、緒形拳になったとのこと。【2024年9月13日追記・2024年9月13日に、映画の宣伝ついでにフジテレビに出演した三谷氏の発言では、志村けんに台本を見せたところ、セリフが多くて無理だと断れられ、「ケン」つながりで緒形拳になったと発言したとのこと。】
第3期の後、4年ブランクがあって、次の単発が2004年1月。
個人的には、あまりおもしろくなくなってきた。長ったらしいのが好きじゃないこともあるし、初期と設定や脇役の関わり方が違いすぎて違和感もあった。
さて、古畑を知る前に放送済みだった、1期の最初期の作は再放送で見た。
人気番組だけに秋田テレビでは何度も再放送していた。秋田テレビの再放送枠はフジテレビ(関東圏)とは別だが、フジで再放送している時期に、秋田でも再放送していた傾向があるかもしれない。系列外のためか青森放送ではやっていなかったと思う。
それも、2010年以降はやらなくなり、BSフジでちょっと見た程度。20年も「昔の」ドラマだから、時代の流れか。
そんなわけで、古畑任三郎のほとんどの回を見ている。特に1時間枠の1~3期は何度も再放送され、何度も見た。
ただ、1期初回、中森明菜の「死者からの伝言」は、あまり見ていない。なぜなら、再放送が始まってからそれを知ることが多く、たいてい見逃していたから。
さらに、唯一、まったく見ていない回があった。スペシャル枠の陣内孝則・水野真紀の「笑うカンガルー」。オーストラリアが舞台で、数学者が犯人だそう。
再放送されたこと自体なかったかもしれない。だからもう見られないかと思っていた。※ソフトやネット配信を使う手はありますが…
笑うカンガルーは、1期と2期の間の1995年春に放送された、初のスペシャル枠。
DVDでは1期に含んでいるそうだが、タイトルは「警部補」が付かない2期以降と同じ。1995年に唯一放送された作品で前後と間隔が広く、どっちつかずの扱いのようだ。それも再放送されない理由なのかもしれない。
ところが、昨年の末だったか今年の正月だったか、ケーブルテレビの基本料金に含まれるCS局「日本映画専門チャンネル」で、古畑任三郎一挙放送をしているのを知った。4月現在も、一挙でない形で、繰り返し放送が続いている。
あの「巡査・今泉慎太郎(※)」も放送してくれ、さらにあの幻の「笑うカンガルー」も放送してくれた!
※今泉慎太郎は、古畑本編とは分離して、それだけを一挙放送。今泉慎太郎は、本編の内容を知った上で見ないと、理解もおもしろさも激減するのだから、青森放送方式のほうがいいのにと思った。
しかし、今のCSでの再放送では別の都合があった。古畑本編2期では、現在、再放送できない回が2回ある。17回「赤か、青か」と22回「間違われた(間違えられた)男」。
理由は前者はキムタクがゲストであり、それによるジャニーズの問題。
後者は風間杜夫がゲストなのは関係なくて、作中にアニメ「サザエさん(今はなき火曜の再放送)」の映像が写り、その権利の問題。かつそのサザエさんが、展開上重要でカットすると成り立たなくなるため。
「間違われた男」はくだらなくて好きな回で、以前の秋田テレビでは再放送していたと思う。肖像権・著作権は大事なのだろうけど、それが後々尾を引くとはなんとも。
だから、本編に続ける形だと、その2回の今泉だけは、キムタクもサザエさんも出ないのに放送できなくなる。今泉だけを一挙放送することで、その点はクリアできる。しかも、2004年のスペシャルの時も連動して作られたそうで、その1回も含めて全12作を放送してくれる。
しかし、今のCSでの再放送では別の都合があった。古畑本編2期では、現在、再放送できない回が2回ある。17回「赤か、青か」と22回「間違われた(間違えられた)男」。
理由は前者はキムタクがゲストであり、それによるジャニーズの問題。
後者は風間杜夫がゲストなのは関係なくて、作中にアニメ「サザエさん(今はなき火曜の再放送)」の映像が写り、その権利の問題。かつそのサザエさんが、展開上重要でカットすると成り立たなくなるため。
「間違われた男」はくだらなくて好きな回で、以前の秋田テレビでは再放送していたと思う。肖像権・著作権は大事なのだろうけど、それが後々尾を引くとはなんとも。
だから、本編に続ける形だと、その2回の今泉だけは、キムタクもサザエさんも出ないのに放送できなくなる。今泉だけを一挙放送することで、その点はクリアできる。しかも、2004年のスペシャルの時も連動して作られたそうで、その1回も含めて全12作を放送してくれる。
25年目にしてついに、笑うカンガルーを見られる。
2月に録画したのだけど、録画機器の設置環境の都合で、まだ見ていないのですが…
改めて笑うカンガルーの放送日を確認したら、1995年4月12日。ちょうど25年前。
その日は、僕の大学の入学式の前日であった。
※当時の弘前大学は入学式(というか前期授業開始)が遅く、夏休みと秋休みが分割【13日補足・夏休み後、9月頭に3週間程度の前期最後の授業・試験があって、短い秋休み】されていた。その
4月初旬に引っ越しを済ませていったん秋田へ戻って、12日に改めて弘前へ向かった。秋田では雨だったのが、碇ヶ関でみぞれか雪に変わり、不安な気持ちになったのを覚えている。
その頭の片隅には、古畑を見られなくて残念という思いもあったような気もする。秋田で録画してもらおうとか、青森での遅れ放送をチェックしようというところまでは頭が回らなかった。
一方、話には聞いていたTBS「筑紫哲也ニュース23」を、初めて見ることができて、ちょっと感動したのも、その日だったはず。
録画したはいいけれど、
【5月15日追記】余談だが、2020年4月に久しぶりに「古畑任三郎」の新作が世に出た。
朝日新聞連載の三谷氏のエッセイ「ありふれた生活」の中で、新型コロナウイルス感染症流行で外出自粛のなぐさみにと、4回にわたる小説版を掲載。
古畑任三郎のテレビ第1シリーズの大部分は小説化もされており、テレビとは違う点もあって、いつか読みたいと思っていたが、こんな形で実現。テレビの往年の古畑を知る者としては、うれしいし、映像がイメージできて楽しい。
【2021年5月19日追記】田村正和さんが2021年4月3日に77歳で亡くなったことが、5月18日に明らかになった。ほぼすべての訃報記事が、代表作に古畑任三郎を挙げている。NHKも「民放のドラマ「古畑任三郎」シリーズなどに出演し、多くのテレビドラマで活躍した俳優の田村正和さんが」と冒頭で言及。
ご本人としては、喜劇はやりたくないと、徹子の部屋で話す映像も流れたが…
2020年にはネット上で、テレビドラマとしても古畑が復活する、その新たな古畑役の俳優は、といった噂が流れた。しかし、三谷氏は古畑は田村さんしかいないとの考えを示していた。
追記しないでいたが、その後、録画していた笑うカンガルーを見た。見てみると、前に1回は見たことがあったと思い出した。次の場面転換が頭に浮かぶほど何度も見てはいないが、「そうそう。こういうシーン、こういう流れだった!」と常に思いつつ、気付いたらエンディングだった。ともかく、楽しめた。
そして、巡査・今泉慎太郎の見られなかった回(2004年のほか、帰省などして青森で見られなかった初回や最終回)は、確実に初めて見た。くだらなくておもしろい。
【2021年12月13日追記】2022年1月にデアゴスティーニから「隔週刊 古畑任三郎DVDコレクション」が発売。1999年のスペシャル「古畑任三郎 vs SMAP」を除く全作品、巡査・今泉慎太郎や予告も収録されるとのこと。
NHKは1988年の「純ちゃんの応援歌」。これは先日、見る機会があって、この後10年しないうちに、王様のレストラン、古畑、ロングバージョンに出演するようになるのだなと、感慨にふけっていたところでした。
追悼よりも丹念にやってくれました。
ちなみに、いま夕方は山口智子の朝ドラも再放送中。
この日、山口智子は地上波で4対3の再放送がなされたことになります。
でも、初期作品ほど、古畑の醍醐味が感じられると思いますけれどね。
たしか1期作は、尺目一杯に作られているそうで、地上波再放送時はどこか数分は必ずカットされることが多いと聞きました。
完全版は、ソフトや配信、専門チャンネルで見るしかないようです。それでも、ジャニーズとサザエさん(再)で見られない回もあるわけですが。
つまらなかったわけではないのですが、松嶋菜々子の話しはあまりにもトリックが当てやすくて私も途中で見破ったぐらい。
ただこの特番には不満があり、最後に本間勇輔のあのテーマでスタッフロールになるとこを編集で短くして「田村さんありがとうございました」。
そこはしっかり余韻にひたらしてから「古畑任三郎は架空の刑事です」
これが無いと。
これなら秋田テレビ昔の日曜午後の笑うカンガルーやしばしのお別れの再放送のが良かったかと。
カットもあったらしいですが、カットされたとこに伏線があったりすると。
「黒岩博士」で今泉が臨場に立ち会うシーンは裸の女性の死体が出てきてサービスシーンかと思いきや、実はヒントシーンだったと知り驚き。
間違えられた男は、古畑らしくておもしろいです。2人殺される話ですが。
笑うカンガルーも再放送はありましたか…
土日午後は、2時間ドラマ再放送よりも、テレ東や街ブラ系が増えました。
特に加賀丈士と小堺のやつ。
笑うカンガルーは昔日曜の13時から再放送してました。
今あの枠滅多に2サスやらなくて残念。
個人的には風間杜夫の話が好き。