奇妙な掲示&言い回しシリーズ。
秋田市内のとあるショッピングモールの店舗前の通路。
ゴミ箱の背後に掲示
楷書体でいろいろ書いてある
この掲示に、2か所おかしなところ(具体的には誤字と聞き慣れない言い回しが、それぞれ1つずつ)がある。
この部分に2つ
1つは「ペットボトル」が「ペッボトルト」になってしまっている。
これはうっかりさんだけど、やってしまうのは分かる。
恥ずかしながら僕も、現地では気づかずに読み流してしまった。もう1点に気を取られて。
もう1つが「ガムのプー捨て」。
「プー捨て」なんて言葉は初めて見た。
「たばこ、ゴミのポイ捨て」に続いて「ガムの~」だから、「吐き捨て」を意味するのは想像できる。
これと別の内容でルール遵守を呼びかける掲示でも、「ガムのプー捨て」が出ているので、誤字の可能性は低い。
辞書に載っていなくても、ネットや業界用語などから新しい言葉が誕生して、広まっていることはある。
いつの間にか「プー捨て」という新語ができているのかと、Googleとツイッターで検索してみたが、それらしき用例はなかった。
この場所と思われる掲示の写真で、この2点を指摘している投稿は1件だけあった。今年8月。
まだ広まっていない、ここだけの言葉のようだ。
この掲示は、モール内の別々の店の前に同じ物が出ているから、モールの運営会社が作ったのだろうか。とすれば、同系列の他のモールにもある?
言葉は変化していくもの。
今は違和感なく使われる「ポイ捨て」だって、おそらく昭和40~50年代にできた言葉だろう。「日本語俗語辞書」サイトには、「「ポイと捨てる」の略」とされており、具体的な発生時期は出ていない。
「ポイ捨て」にはタバコの吸い殻、缶・ペットボトルなどゴミのほか、ガムも含むことがあるようだが、「ガムのポイ捨て」には、違和感がある。
「ポイ捨て」とは、人の手から「ポイ」ッと投げ捨てられるイメージがあり、口から直接吐き捨てられるガムにはそぐわない。「ガムの吐き捨て」だと硬い感じもする。
(↑ここまでは僕も理解できる。↓ここからが僕には理解できない)
そこで、掲示作成者は、ポイ捨てと並列させた時に、語感をそろえるべく「プー捨て」を造語したのではないだろうか。
だけど、ガムを「プー」と吐き捨てるのも、おかしいと思う。
「ペッ」とか「プッ」じゃないのか。
プーと吐き出したら、勢いが弱くて自分の体や衣服にくっつきそう。もしくは風船が膨らみそう。
どうせ言葉を作るなら「ペッ捨て」「プッ捨て」のほうが伝わりやすいかも。けど、余計におかしくなるかな。
以上、あまり適切な造語とは思えないが、何かの因果により、5年後10年後には日本語として定着していたりして。
「プー捨て:ガムなどを口から吐き捨てること。2019年頃、秋田県のショッピングモール運営会社による掲示物が初出」なんて?!
【25日追記】あえて間違ったり奇抜・強烈な言い回しを使ったりすることで注目させ、掲示の効果を大きくしようとしたとも考えられなくはないが、違うだろうな。
【2021年4月10日追記】その後、2021年4月初めに行くと、この表示はすべてなくなっていた。2020年内にはまだあったはず。
【2024年3月27日追記】2024年3月時点でも、新たな掲示等はなし。
秋田市内のとあるショッピングモールの店舗前の通路。
ゴミ箱の背後に掲示
楷書体でいろいろ書いてある
この掲示に、2か所おかしなところ(具体的には誤字と聞き慣れない言い回しが、それぞれ1つずつ)がある。
この部分に2つ
1つは「ペットボトル」が「ペッボトルト」になってしまっている。
これはうっかりさんだけど、やってしまうのは分かる。
恥ずかしながら僕も、現地では気づかずに読み流してしまった。もう1点に気を取られて。
もう1つが「ガムのプー捨て」。
「プー捨て」なんて言葉は初めて見た。
「たばこ、ゴミのポイ捨て」に続いて「ガムの~」だから、「吐き捨て」を意味するのは想像できる。
これと別の内容でルール遵守を呼びかける掲示でも、「ガムのプー捨て」が出ているので、誤字の可能性は低い。
辞書に載っていなくても、ネットや業界用語などから新しい言葉が誕生して、広まっていることはある。
いつの間にか「プー捨て」という新語ができているのかと、Googleとツイッターで検索してみたが、それらしき用例はなかった。
この場所と思われる掲示の写真で、この2点を指摘している投稿は1件だけあった。今年8月。
まだ広まっていない、ここだけの言葉のようだ。
この掲示は、モール内の別々の店の前に同じ物が出ているから、モールの運営会社が作ったのだろうか。とすれば、同系列の他のモールにもある?
言葉は変化していくもの。
今は違和感なく使われる「ポイ捨て」だって、おそらく昭和40~50年代にできた言葉だろう。「日本語俗語辞書」サイトには、「「ポイと捨てる」の略」とされており、具体的な発生時期は出ていない。
「ポイ捨て」にはタバコの吸い殻、缶・ペットボトルなどゴミのほか、ガムも含むことがあるようだが、「ガムのポイ捨て」には、違和感がある。
「ポイ捨て」とは、人の手から「ポイ」ッと投げ捨てられるイメージがあり、口から直接吐き捨てられるガムにはそぐわない。「ガムの吐き捨て」だと硬い感じもする。
(↑ここまでは僕も理解できる。↓ここからが僕には理解できない)
そこで、掲示作成者は、ポイ捨てと並列させた時に、語感をそろえるべく「プー捨て」を造語したのではないだろうか。
だけど、ガムを「プー」と吐き捨てるのも、おかしいと思う。
「ペッ」とか「プッ」じゃないのか。
プーと吐き出したら、勢いが弱くて自分の体や衣服にくっつきそう。もしくは風船が膨らみそう。
どうせ言葉を作るなら「ペッ捨て」「プッ捨て」のほうが伝わりやすいかも。けど、余計におかしくなるかな。
以上、あまり適切な造語とは思えないが、何かの因果により、5年後10年後には日本語として定着していたりして。
「プー捨て:ガムなどを口から吐き捨てること。2019年頃、秋田県のショッピングモール運営会社による掲示物が初出」なんて?!
【25日追記】あえて間違ったり奇抜・強烈な言い回しを使ったりすることで注目させ、掲示の効果を大きくしようとしたとも考えられなくはないが、違うだろうな。
【2021年4月10日追記】その後、2021年4月初めに行くと、この表示はすべてなくなっていた。2020年内にはまだあったはず。
【2024年3月27日追記】2024年3月時点でも、新たな掲示等はなし。
「プー」と風船を作ってそのまま吐き捨てる、のような意味で書いたのかもしれません。
音感が気に入ってしまい「プー捨て」、使わせて頂きます。
文字の打ちミスを良くやる私にとって他人事で無いですね。
間違い方が何となく中国の方みたいです。
西川口の営業も中国の方がやっている中華料理のメニューにこういう感じの間違いを見掛けたので。
ガムで「プー」といえば、イメージとしてはそれですよね。
風船を作らずに吐き捨てる人もいるでしょうし、なんとも言えません。
>あんなかさん
プー捨て、語呂は悪くないですね。
ペットボトルも言葉としてはすっかり定着しましたが、どうしても「ル」が抜けて、「ペットボト」としか言えないお年寄りがいました。
誤入力はほんとうに他人事じゃありません。うっかり指が滑るだけでなく、感がられないような間違いをしてしまうこともあり、声に出して読んで確認するくらいじゃないと、本当はいけないでしょう。