春を告げる花の1つがスイセン(水仙)。
秋田市ではソメイヨシノの直前~散った後辺りまで【5月3日訂正・散った後、遅咲き桜の頃まで】咲き、身近で目立つ草本植物の中では、いちばん早い開花だろう。
「ニホンズイセン」という種もあるが、それも含めて、すべて外来種。なお、スイセンは有毒で、ニラと間違えて中毒もよく起こるので、注意。
外花被と内花被で色が違うタイプ。外花被は萼(がく)が花弁に変わったもの
スイセンに関して、昨年アップしそびれていた記事。知識がない分野で、ネットのみが情報源なので、間違っているかもしれません。以下、特記なき写真は昨2020年撮影。
2021年。楢山の旭川岸
スイセンは、民家の庭先のほか、空き地や川辺でもよく見られる。太平川や草生津川では、桜の下で彩りを添えてくれる。旭川では舗装の穴から生えたど根性スイセンがあったが、今年も芽は出てるのは確認。
数年前、変わったスイセンの花の存在に気がついた。その後、秋田市内のあちこちで、同じ花がそこそこ咲いているのを知った。
2021年。千秋地区線路際
スイセン独特ラッパ状の内花被が細かくなっていて、菊のようにも見える。
別の場所
最初は、花弁(花びら)の枚数が多く重なった、「八重咲き」かと思った。でも、花弁が細かくごちゃごちゃっとしていて、違うような。
また別の場所
他の園芸植物同様、品種改良がされて、こういう咲き方のスイセンが出てきたのかと思った。
でも、何年も放ったらかしであろう川岸や空き地でも、この花を見かける。しかも、植えた覚えがない、我が家のスイセンの中にも1株出現。さらに、
普通の花のスイセンの中に1本だけ?
調べると、これは八重咲きではなく、「帯化(たいか)」とか「綴化(てっか)」「石化(せっか、いしか)」と呼ばれる、奇形らしい。通常は「点」である生長点(成長点)が、「線」状になってしまったもの、という説明もされていた。
突然変異、遺伝、細菌感染などが原因で、サボテンやタンポポ、ヒマワリなどキク科などでよく見られるとのこと。花だけでなく茎などでも起きる。「おかしな形の花が咲いた」とか報道される中には、帯化によるものもある。
ケイトウの花(羽毛ではなく、トサカや久留米のことでしょう)も帯化したのが固定されて、広まって一般化したもの。
帯化は奇形と知ってしまうと、偏見で失礼ではあるが、無秩序で気持ち悪く見えてしまわなくもない。
帯化は、主に「植物発生学」の分野になるそう。大学では分子生物学・植物生理学は受けて、ABCモデルによる八重咲きのメカニズムは興味深く聴いたけど、発生学はなかったので…
それにしても、昔はこんな帯化スイセンはなかった気がする。
気づかなかっただけなのかもしれないが、そうでなければ、ここ何年かで、帯化を発生させる因子(感染? 昆虫? 気候?)が秋田市内で広まったなんてことはないかな???
泉のハミングロードにも、帯化らしきスイセンがあった。
周りのだらーんとしている花
帯化すると花弁が増えて重くなってしまうようで、【18日補足・ここでは雨で濡れたこともあって】垂れ下がってしまう。
こんなスイセンも。
2つは近くだけど別の株
外花被と同じ黄色い花弁が層になり、その間に小さく細かいオレンジ色の花弁がはさまって咲く。
これは秩序がある並び。おしべ・めしべがなさそうなので、これはほんとうの八重咲きなんだろうか? ハミングロードは地域の人たちが手入れしていて、購入したちゃんとした品種の株を植えている可能性はある。
【17日追記】八重咲き品種「タヒチ」というのがあり、それがこれ↑にそっくり。買ったものみたいだ。
上と似ているけど、また違う
これは黄色い花弁が細かくごちゃごちゃしていて、ただの八重咲きではない。帯化なんだろうか。きれいといえばきれいなような。
秋田市ではソメイヨシノの直前~散った後辺りまで【5月3日訂正・散った後、遅咲き桜の頃まで】咲き、身近で目立つ草本植物の中では、いちばん早い開花だろう。
「ニホンズイセン」という種もあるが、それも含めて、すべて外来種。なお、スイセンは有毒で、ニラと間違えて中毒もよく起こるので、注意。
外花被と内花被で色が違うタイプ。外花被は萼(がく)が花弁に変わったもの
スイセンに関して、昨年アップしそびれていた記事。知識がない分野で、ネットのみが情報源なので、間違っているかもしれません。以下、特記なき写真は昨2020年撮影。
2021年。楢山の旭川岸
スイセンは、民家の庭先のほか、空き地や川辺でもよく見られる。太平川や草生津川では、桜の下で彩りを添えてくれる。旭川では舗装の穴から生えたど根性スイセンがあったが、今年も芽は出てるのは確認。
数年前、変わったスイセンの花の存在に気がついた。その後、秋田市内のあちこちで、同じ花がそこそこ咲いているのを知った。
2021年。千秋地区線路際
スイセン独特ラッパ状の内花被が細かくなっていて、菊のようにも見える。
別の場所
最初は、花弁(花びら)の枚数が多く重なった、「八重咲き」かと思った。でも、花弁が細かくごちゃごちゃっとしていて、違うような。
また別の場所
他の園芸植物同様、品種改良がされて、こういう咲き方のスイセンが出てきたのかと思った。
でも、何年も放ったらかしであろう川岸や空き地でも、この花を見かける。しかも、植えた覚えがない、我が家のスイセンの中にも1株出現。さらに、
普通の花のスイセンの中に1本だけ?
調べると、これは八重咲きではなく、「帯化(たいか)」とか「綴化(てっか)」「石化(せっか、いしか)」と呼ばれる、奇形らしい。通常は「点」である生長点(成長点)が、「線」状になってしまったもの、という説明もされていた。
突然変異、遺伝、細菌感染などが原因で、サボテンやタンポポ、ヒマワリなどキク科などでよく見られるとのこと。花だけでなく茎などでも起きる。「おかしな形の花が咲いた」とか報道される中には、帯化によるものもある。
ケイトウの花(羽毛ではなく、トサカや久留米のことでしょう)も帯化したのが固定されて、広まって一般化したもの。
帯化は奇形と知ってしまうと、偏見で失礼ではあるが、無秩序で気持ち悪く見えてしまわなくもない。
帯化は、主に「植物発生学」の分野になるそう。大学では分子生物学・植物生理学は受けて、ABCモデルによる八重咲きのメカニズムは興味深く聴いたけど、発生学はなかったので…
それにしても、昔はこんな帯化スイセンはなかった気がする。
気づかなかっただけなのかもしれないが、そうでなければ、ここ何年かで、帯化を発生させる因子(感染? 昆虫? 気候?)が秋田市内で広まったなんてことはないかな???
泉のハミングロードにも、帯化らしきスイセンがあった。
周りのだらーんとしている花
帯化すると花弁が増えて重くなってしまうようで、【18日補足・ここでは雨で濡れたこともあって】垂れ下がってしまう。
こんなスイセンも。
2つは近くだけど別の株
外花被と同じ黄色い花弁が層になり、その間に小さく細かいオレンジ色の花弁がはさまって咲く。
これは秩序がある並び。おしべ・めしべがなさそうなので、これはほんとうの八重咲きなんだろうか? ハミングロードは地域の人たちが手入れしていて、購入したちゃんとした品種の株を植えている可能性はある。
【17日追記】八重咲き品種「タヒチ」というのがあり、それがこれ↑にそっくり。買ったものみたいだ。
上と似ているけど、また違う
これは黄色い花弁が細かくごちゃごちゃしていて、ただの八重咲きではない。帯化なんだろうか。きれいといえばきれいなような。
なにやら天変地異でなきゃいいのですが。
タイマーセットされているかのように一斉に変化、ということはないにしても、気候変化か病気の流行か。
これまで気付かなかっただけだといいのですが。
別段、害もないでしょうから、気にならないのならば自然に任せておくのがいちばんだと思います。