広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

青森でストリートビュー

2011-12-20 23:18:32 | 津軽のいろいろ
Googleの「ストリートビュー」という機能というかサービスがある。
ネット上の地図サービス「Googleマップ」あるいは無料ソフト「Googleアース」を使って地図を表示させた特定の地点の、パノラマ画像を見られるもの。
当然ながらリアルタイムの画像ではなく、事前に撮影済みの写真で、公道上から撮影している。自由にアングルを変えられる(高さは固定)し、かなり細い裏道まで見られる。

訪れたことのない土地の様子を、地図を見てイメージ(妄想?)するのは楽しいものだが、百聞は一見にしかずと言うもので、ストリートビューは初めて訪問する場所の事前確認には大いに役立つ。「ダーツの旅」のように見知らぬ海外の街を無作為に選んで、街並みを眺めるのも楽しい。
一方で、犯罪の下見に使われてしまったり、自宅の中が写るなどしてプライバシーの侵害ととらえられる場合や、中には私有地に入り込んで撮影してしまっているものもあるそうだ。

当初は画像の解像度が低く、画像が暗かったり逆光で真っ白だったりする場合があったが、東京都内などは高解像度の画像で撮影し直されて提供されている。
最近、新たに公開される地域も高解像度の画像で、驚くほど鮮明。ここまで見えてしまうと、プライバシーの問題で騒がれても仕方ないように思える。
低解像度の旧画像(愛知県)。逆光だと何だか分からない
ストリートビューのサービス開始は2007年で、当初は東京都内などだけだったが、徐々に対象エリアは広がっている。
12月13日からさらに提供地域が拡大され、三陸の震災被災地などのストリートビューが見られるようになったという。
青い部分が現在の提供範囲(青い丸印は違います)
今回は被災地ばかりでなく、盛岡市や八戸市そして青森市でも、新たにストリートビューが公開されていた。
あまり報道されていないようだが、各市民のみなさんは気付いているのだろうか。ご自宅やご自分の姿が公開されているかもしれませんよ!

Googleのストリートビューのエリア拡大方法は独特。
東京の次は、函館とか観光地が公開されたと思うし、上記の通りエリアの拡大よりも画像更新を優先する場合もある。
その結果、我が秋田市のストリートビューはまったく公開されていない。(というか秋田県内は山形県境の国道が一部公開されているだけ)
他にも福島市、静岡市、富山市・金沢市など北陸、鳥取市・松江市など山陰も手薄(公開されていてもごく一部の幹線道路だけ)。

Googleマップでは、地図の更新が遅く、東北新幹線新青森駅や九州新幹線熊本開業が反映されるまでかなり時間がかかった。
震災の記録を残すことも悪くはないが、地図サービスサイトとしての使命と最新の情報を提供できるネットの特性を生かすのであれば、地図の更新を迅速にし、ストリートビューの新規公開地域を拡大する方が先ではないのかとも思ってしまう。


先日行ったこともあるので、青森市のストリートビューを見てみた。
青森市
青い森鉄道線(旧東北本線)より北側の市街地や新青森駅周辺が、細部まで公開されている。
今まで気づかなかったが、ストリートビューの画像の左下には撮影年月(画像撮影時期)が表示されており、青森駅周辺は今年8月から9月、新青森駅周辺は11月に撮影されていた。

ストリートビューでは、肖像権に配慮して、人の顔や車のナンバープレートを自動的に認識してぼかしを入れている。(Google曰く「最先端の技術を開発し」たのだそうだ)
自動なので、必要のないものに対してもぼかしが入ってしまっていることも多い。一方で、表札の名前や看板の電話番号などは、そのまま掲載されていることが多い。(個別に連絡すれば対処してくれるし、「特定画像の追加ぼかし処理」といって家や車まるごとぼかすことも可能のようだ)

青森市内をざっと見て、いくつかご紹介。
青森市役所前
「一路青森」の看板の「青」になぜかぼかし。(他の位置から見るとぼかしなし)

中央消防署前
小学生が見学中。

新町を走る青森市営バス
ナンバープレートはぼかしなし。バスの場合、位置や色のためかぼかしがかかっていないことが多い。(少なくとも緑ナンバーのバスは、隠す必要はないと思うけど)
上の写真では、正面右上の「低床バス」表示、向かって左のフォグランプ、側面の広告になぜかぼかしが入っている。

新町では弘南バスも登場(五所川原行き?)
ナンバープレートにぼかしが入っているが、正面のロゴマークまで消えている。側面を見ると「51510-6」号車。
秋田銀行青森支店付近では、
別の弘南バス(これも五所川原行きのようだ。上とは別の時間に撮影したのだろう)
こっちはロゴマークが見える。
ナンバープレートのぼかしは微妙に外しており、やはり向かって左のフォグランプが消されている。

誤認識のしかたに法則があるようでなさそうなのが、おもしろい。
左の車の前輪と右の車の後輪

「JR」ロゴだけぼかし。後ろの「JR東日本」はそのまま

白鳥マークが入った、青森県警のパトロールカーは、
「青森」にぼかし

「青森県」にぼかし

ぼかしなし

道端の看板でも、
電話番号が見えたので、消しました
右側の看板「真心・??・丁?で、ご奉仕」と中途半端にぼかしが。気になる!
実は1つ左へ移動すると、ぼかしが消えていて、「真心・親切・丁寧で、ご奉仕」と判読できた。「親切」をぼかすのね。
ぼかしはここまで。


新青森駅
在来線下りホームに寝台特急「日本海」が停車していた。(上りホームには「スーパー白鳥」が停まっている。)
ただし、(他の場所でも同じだが)別々のタイミングで撮影した画像をつなぎあわせているため、位置によっては日本海が停車していない。
駅舎の反対側に移動すれば、先頭の機関車を見ることができる(ただし正面は見られない)し、例の無意味な謎の信号機も確認できる。


さて、青森市のストリートビューは、端っこはどこまで見られるのか。
国道7号線沿いに南下すると、青森市の隣、南津軽郡藤崎町へ入った。奥羽本線北常盤駅の近く。
7号線とかつて7号線だった県道が並行している区間であり、両方がストリートビューの対象。
上が国道
どちらも藤崎町へ入って1キロ強のところでストリートビューが終わっている。
国道が「ローソン常盤榊店」前の交差点、県道が「ときわ会病院」前の「福左内入口」交差点が末端であり、両交差点を結ぶ町道? を介してつながっている。
国道のローソン前交差点
青森のストリートビューの南端からは、11月撮影の夕暮れの岩木山をすそ野まで望むことができる。(夕暮れの撮影画像ってのも珍しいけど、撮影スケジュールが詰まってたのか?)
左端の「ジャンボおにぎりの里」という看板にもなぜかぼかしが(鮮明に見える位置もある)

さて、ここから7号線を5キロほど進めば、弘前市内に入る。
弘前市、そして秋田市のストリートビューは撮影・公開する予定があるのだろうか?(事前に自治体へ連絡があるようだが)
日本では、銀色のトヨタプリウスの屋根に、黒っぽい機材を積んで撮影しているようだ。(ドアに小さなGoogleのロゴが貼ってある場合もあるようだが、ないこともあるようだ)
もし、見かけたら、手を振ればそのままアップされたりするかも、しれませんよ。

※その後、弘前公園のストリートビューが公開された。
※2013年9月に秋田や弘前市のストリートビューが公開された。
2014年8月には、青森市内の公開範囲の拡大と既に公開されていた場所が改めて撮影されたものに更新された。以前の画像も「タイムマシン機能」で見ることはできる。
コメント (5)
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