慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

私を形成する「遺伝」「共有環境」「非共有環境」の影響

2023年11月13日 | 社会
🌸わたしはどのように「わたし」になるのか2

「言ってはいけない」
 ☆私たちの社会が認めることのできない「残酷すぎる真実」
 *子どもの人格や能力・才能の形成に子育てはほとんど関係ない
 (言語性知能は、遺伝の影響少ない)
 *別々に育っても一卵性双生児は瓜二つ
 *共有環境の寄与度がほとんど見出せていない
 ☆『わたしは、遺伝と非共有環境によって「わたし」になる』
 *子どもが親に似ているのは遺伝子を共有しているからだ
 *子どもの個性や能力は、子育て(家庭環境)ではなく
 *子どもの遺伝子と非共有環境の相互作用によつてつくられていく
 *そしてこの過程に、親はほとんど影響を与えることができない

遺伝するもの、しないもの
 ☆一卵性双生児は、同じ受精卵が初期の段階で2つに分かれ
 *独立した個体に育ったのだから、2人は完全に同一の遺伝子を共有する
 *二卵性双生児は、子宮に2個の受精卵が着床して生まれ
 *通常の兄弟姉妹と同じく、およそ50%の遺伝子を共有しているだけだ
 ☆一卵性双生児を調査する
 *身長、体重、指紋の数など量的な大小にかかわる項目
 *二卵性に比べて一卵性の類似度がきわめて高い
 *双生児の養育環境は同じなのだから、類似性の差は遺伝の影響による
 ☆家族のあいだの体重の類似性は遺伝だけで完全に説明できる
 *体重の家族的な類似性は遺伝的な要因で決まり
 *共有環境(家庭での食生活など)の影響はなく
 *体重のちがいは非共有環境によってもたらされる
 ☆一卵性双生児の体重に与える影響
 *遺伝が80%、共有環境が0%、非共有環境が20%
 *同様の手法で、 一般知能(IQ)や学業成績
 *胃潰瘍や高血圧などの病気、情緒障害、自閉症などの精神疾患
 *発達障害にどの程度、遺伝が影響しているかを調べることができる
 ☆すべての項目で一卵性の類似度は二卵性を上回っている
 *「似ている度合い」はかなり異なる
 ☆たとえば胃潰瘍は、遺伝的な影響が見られるものの
 *一卵性の類似度が二卵性よりも極端に高いわけではない
 *がんを引き起こすのががん遺伝子だとしても
 *それが発現するかどうかは環境によることを示している
 ☆双生児研究は、現在の社会では容易に受け人れがたい
 *不都合な事実も明らかに、それが、「こころの遺伝」だ

「こころの遺伝」の明暗
 ☆行動遺伝学
 *知能・性格・精神疾患等の「こころ」に遺伝が強く影響している
 ☆一卵性と二卵性の双生児の比較で
 *自閉症や情緒障害の発達障害は身長や体重より遺伝の影響が大きい
 ☆どの宗教を信じるかは遺伝ではなく共有環境で決まる
 *親は子どもに自分たちの言葉や宗教を教えることができる
 ☆私たちはこの「成功体験」を拡張し
 *しつけや子育てで算数を好きにさせたり
 *内気な性格を外向的にできると考えている
 *双生児のデータは、子育ての効果について
 *一貫して奇妙としかいいようのない結果を示している
 ☆宗教や言葉などを除き
 *知能や性格に共有環境(教育等)の影響がほとんど見られない
 ☆日本・世界でも、一卵性双生児養子に出される習慣がある
 *この場合、同一の遺伝子を共有する子どもが異なる環境で育つ
 *一方が養子に出されたのなら、環境を共有していないのだから
 *類似性はすべて遺伝によるものだ
 ☆外向性や調和性、神経症傾向などパーソナリティの特徴
 *家庭環境が性格に影響しない結果だった
 *育った家庭関係なく一卵性双生児の性格は同じくらいよく似ている
 ☆具体的に、共有環境と非共有環境の影響
 *論理的推論能力や一(IQ)共有環境の寄与度はゼロ
 *音楽、美術、数学、スポーツ、知識でも共有環境の寄与度はゼロ

 *家庭環境が子どもの認知能力に影響を与えるのは
 *子どもが親の言葉を真似る言語性知能だけだった
 ☆学習だけでなく、性格でも同じ方法で調査する
 *パーソナリティ(人格)を遺伝と環境の影響を調べると
 *遺伝率は35~50%程度
 ☆男らしさ(男性性)や女らしさ(女性性)といった性役割にも、
 *共有環境は何の影響も与えていない
 ☆私たちの社会がどうしても認めることのできない
 *「残酷すぎる真実」が隠されている
 *子どもの人格や能力・才能の形成に子育てはほとんど関係ない
 *別々に育っても一卵性双生児は瓜二つ
 *共有環境の寄与度がほとんど見出せない
 ☆遺伝の影響はあらゆるところに及んでいる
 *遺伝率は音楽的才能の92%から言語性知能の14%迄さまざま
 ☆多くの項目で、共有環境の影響がゼロ(測定不能)とされている
 *家庭が子どもの性格や社会的態度、性役割に与える影響は皆無
 *認知能力や才能ではかろうじて言語を教えることができるだけ
 *それ以外に親の影響が見られるのはアルコール依存症と喫煙のみだ
 ☆学習能力はもちろんとして
 *「男らしく(女らしく)しなさい」というしつけの基本ですら
 *親は子どもの人格形成になんの影響も与えられない

行動遺伝学の膨大なデータは、次のように告げている.
 ☆『わたしは、遺伝と非共有環境によって「わたし」になる』
 *子どもが親に似ているのは遺伝子を共有しているからだ
 *子どもの個性や能力は、子育て(家庭環境)ではなく
 *子どもの遺伝子と非共有環境の相互作用によつてつくられていく
 *そしてこの過程に、親はほとんど影響を与えることができない
 ☆親は子どもをクリスチャン、ムスリム、仏教徒にすることはできるが
 *親が望むような性格・有用と考える能力を持つように育てれない
 *子どもの成長に、共有環境=子育てはほとんど関係ない
 ☆子どもの人格形成に決定的な影響を与える「非共有環境」とは?
                     (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『言ってはいけない』



「遺伝」「共有環境」「非共有環境」
『言ってはいけない』記事、ネットより画像引用)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「四畳半襖の下張り」「清潔への傾斜」会田誠『犬』

2023年11月13日 | 社会
🌸自由を侵そうとする人たちが、右派から左派に移った

性の解放をめぐる右派と左派の逆転
 ☆最近になって、アグルトビデオやポルノ、性産業そのものをも
 *排除しようという動きが進んでいる
 ☆前世紀には「性を解放せよ」という運動があり
 *表現の自由もだんだんと進んできたはずなのに
 *なぜこのような逆転現象が起きている
 ☆この動きを推し進めようとしているのが左派の人たちだ
 *ワイセツなものを社会から排除しようとしたのは
 *前世紀には圧倒的に「保守」「右派」だった
 ☆戦前にまでさかのぼると
 *禁酒禁煙や公娼制度の廃上をとなえ
 *「結婚するまで性交渉を行わない」という純血運動を行っていたのは
 *宗教右派の団体である
 ☆戦後になると「悪書追放運動」が起きた
 *この運動は保守派や警察組織が中心となっていた
 ☆この様な排除に一貫して抵抗していたのは
 *当時の左派の文化人たちだったのである
 *有名な事件として「四畳半襖下張」事件がある
 *この摘発に猛反発したのが、左派文化人たちだった
 ☆1999年に男女共同参画社会基本法が施行される
 *この時期からジェンダー平等が言われるようになった
 *それを「フリーセックスと同じ意味」と非難したのは、保守派だった
 ☆現在、逆に左派の女性解放運動の人々、道徳的な宗教右派に接近する

⛳清潔さへの過剰な傾斜で排除される人々
 ☆右派と左派のあいだで、驚くべき180度の転回が起きた理由
 *日本社会があまうにも清潔感を求めるようになったからだ
 *清潔になじめない人は、時に排除されるのが、今の日本社会だ
 *この問題はポルノなどのアングラな文化にも当てはまる
 ☆いまの日本社会からは「大人になって成長し円熟する」という
 *モデルが消滅している
 *年齢に限らず、みんなが若者的な心情になってしまっている
 ☆フランスなど欧州の映画では
 *恋愛映画の主人公は中年男女であることが多い
 ☆日本の恋愛映画はティーンエイジャーを描くことが近年圧倒的に多い
 *あまりにも「幼さ」「若さ」にこだわり過ぎている
 ☆そういう若さ偏重の文化にどっぷりと浸って
 *日本人は年を重ねても「自分探し」に明け暮れる
 ☆若さにこだわるということは
 *いつまでも自分が清潔であることに固執し続けることである
 *グレーであることを拒否し
 *自分が清浄な場所にい続けようとすることだ
 *空想の中で自分を理想化していれば
 *自分の汚いところや自分のダメなところを直視しないで済むのだ
 ☆20世紀の終わり頃から今世紀にかけて
 *このような清潔さへの過剰な傾斜が日本社会に蔓延していった
 *1980年代のバブル経済の頃に、日本の街は一変する
 *1970年代までの日本の泥臭さや封建的な文化を
 *バブル期はデオドラントし、清潔な世界へと変えた

清潔になった日本のバブル文化を代表する松任谷由実
 ☆日本は、土着的な貧乏くささの臭いを消し
 *20末世紀日本は清潔になった
 *その清潔さが過剰に進んでしまい
 *ワイセツ等が、不浄なもの・ポルノや性産業の排除へとなった
 ☆このような方向は、文化の破壊になりかねない
 *なぜなら文化は、泥くさく不潔なものと不可分だからである
 *多くの文化は、不浄なところから生まれてくる
 ☆富士山は日本一高い山だが、そこまで高くていられるのは
 *広いすそ野が支えているからだ
 ☆文化もそれと同じである
 *不潔な澱みこそが、実は上澄みである高尚な文化を支えている
 *上澄みだけでは文化は持続できず
 *すそ野と上澄みの循環があってこその上澄みなのである
 *「すそ野のようなゴミは切って捨てていい」と考える文化人がいる
 *それは傲慢というものであろう
 ☆日本で一部の人たちがアダルトビデオやポルノ、性産業そのものをも
 *排除しようとしていることは、このような思考とまったく同じである
 ☆文化に限らず、不浄で猥雑なものを切り離して
 *清潔なものだけが存在する社会というのはあり得ない
 *「退廃芸術」を排除したナチス全体主義の清潔なデイストピアである

会田誠『犬』シリーズの排除に動いた左派
 ☆現代アーテイスト会田誠氏は著書『性と芸術』で
 *ポルノと芸術の関係について鋭く考察している
 *左派系の運動がポルノなどを排除しはじめた
 ☆クレームに対して、会田氏は
 *『大』は『お芸術とポルノの境界は果たして自明のものなのか?』
 *という問いのための試薬のようなものと投稿している
 ☆同書によると、ヌードには三つの世界があるという
 ①古代ギリシャにさかのぼる、西洋近代美術としてのヌード画
 ➁欲情したい人に応えたポルノ産業
 ③批評性のある現代アートとしてのヌード
 ☆三つのヌード世界は、まったく接点もなく存在してきた
 *そのことを会田氏は理解したうえで
 *三つを混ぜてできあがったのが『犬』シリーズ
 *古典的アート、ただのポルノ、ただの現代アートでもない
 *アートでもあり、ポルノでもある
 *その領域こそが、アートそのものであると会田氏は考えた
 ☆これは「上澄みと澱み」に重なってくる
 *上澄みがアートで、澱みが不潔で排除されるものなのではなく
 *上澄みも澱みも混ざり合っているものこそがアートなのだ
 ☆会田氏は、アートはデモ行進のプラカードではないと言う
 ☆このような哲学こそ
 *いまの日本社会にも求められているのだと筆者は考える.
                     (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『「神話」解体』




「四畳半襖の下張り」「清潔への傾斜」会田誠『犬』
(ネットより画像引用)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金の価値は加齢とともに低下する

2023年11月13日 | 人生訓
🌸年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する

⛳あなたの体は、間違いなく、衰えていく

 ☆昔の感覚を引きずり、今の自分の体力を把握できていない人は多い
 *感覚のズレ、老後も若い頃と同じようなことができる思い込みになる
 ☆個人差はあり、長期的に健康を維持できる人はいる
 *しかし、健康データをどのように見ても
 *80歳の方が25歳より健康面で劣るのは間違いない

金の価値は加齢とともに低下する
 ☆多くの経験を選ぶ際には、そのときの年齢と健康状態を考慮すべきだ
 *端的に言えば、まだ健康で体力があるうちに、金を使ったほうがいい
 *金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく
 *年齢によってその金から引き出せる喜びの大きさは変わる
 ☆経験から価値を引き出しやすい年代に
 *貯蓄をおさえて金を多めに使う
 *この原則に基づいて、支出と貯蓄のバランス
 *人生全体の視点で調整していくべきである
 ☆経験を最大限に楽しめる真の黄金期
 * 一般的な定年の年齢よりもっと前に来る
 *この真の黄金期に、私たちは喜びを先送りせず、金を使うべきだ
 ☆老後のために金を貯め込む人は多い
 *「人生を最大限に充実させる」観点から非効率的な投資だ

今、金を使うべきか迷ったら
 ☆あなたが年を取るほど、経験の先延ばしにかかる「金利」は高くなる
 ☆あなたが今80歳の場合
 *経験の先延ばしへの代償は格段に高くなる
 *80歳なら、その金利は50%を超えることもある
 ☆今すぐ金を支払うべきか、別の機会のために金をとっておくべきか
 *立ち止まって考えてみてほしい
 ☆今年の体暇に旅行に行くか、来年以降に先延ばしにするか迷った場合
 *「今年旅行に行くか、それともⅩ年後に2回行くか」と考えてみる

 *Ⅹ(実質金利等考慮すると10年以上先になる)
 ☆何かの経験に金を払うのを我慢して10年運用すれば
 *同じ経験を2回以上できることになる
 ☆今できる経験を2回するために、本当に10年以上待つべきなのか
 *経験の性質も「今か、先延ばしか」の判断に大きく影響する
 ☆一般的には、若いときは経験を先延ばししようとし
 *年を取ったら今を優先させる傾向にある
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『DIE WITH ZERO』


金の価値は加齢とともに低下する
『DIE WITH ZERO』記事より画像引用)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする