今年の「新語・流行語大賞」の
年間大賞は「ふてほど」に
それを伝える或るニュースでは
〈『不適切にもほどがある!』
見てました、みてました。
けれど略してそぉ言うんですね〉
落ち着いた物腰の女性が
戸惑いながら答える
街頭インタビューを添えた。
他に裏金問題、界隈、初老ジャパン、
新紙幣、50-50、ホワイト案件、等。
多様化がすすんで年々「流行」が
全体には広がらないから
大賞と同様に、上の「ベスト10」も
知る人知らない人がいるわけで、
〈ごじゅうひくごじゅう?
流行ったんですか…〉なんて
答える方も居るはずだ。
つい流行語に重心を置きがちだが、
新語もあるから全てが「はやった」
わけじゃない。
とは言え時代を映す鏡には違いない。
流行りの観点で言えば。
SMBCコンサルティングの
「ヒット商品番付」がある。
東の横綱に座したのは
「パリ五輪・パラリンピック」、
西の横綱「大谷翔平選手 50―50」。
大関には「新NISA」「Vポイント」、
関脇「渋谷サクラステージ」と
「グラングリーン大阪」と発表。
一方、日経MJでは
東の横綱が「
西の横綱「新NISA」と、
話題の金融商品が三井住友より
一つ格上に位置している。
ただ西関脇はまったく同じ
「グラングリーン大阪」。
日経は東に「SHOGUN 将軍」。
大関は「スポットワーク」と
「春夏夏秋冬」だった。
演劇界では『劇場版ハイキュー!!
ゴミ捨て場の決戦』が観客動員数
806万人、興行収入115億円突破で
番付に名を連ねたけれど、
わたしは勉強不足で未見。
2.5次元演劇の変わらぬ快進撃を
肌身に感じながら⋯⋯
そうそう。さる5日に、
新劇、アングラ、静かな劇と
演劇界のトレンドを代表する
パネラーを招いたシンポジウムが
開催されたのでお邪魔した。
それは別稿で、近々。