麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

2024年12月22日 | 身辺雑記

たくさんの紙幣を扱うときに

10枚でまとめて、

うち1枚を半折で挟むことがある。

1000円なら壱萬円の束だ。

 

その際、バラバラをきらい、

札の天地と表裏を揃える人、

いますよね

 

⋯⋯わたしもやる時があります。

最初はスピード重視で揃えず、

検算が合わない場合の二度目に

重なりがないか確認を含めて⋯。

 

今時は新札旧札が混じるから、

揃える派は、たくさんじゃなくても

財布の中の金種を、

それぞれ天地表裏きれいに整える人、

そこそこいるのだろうなぁ。

 

どの程度の人がそーしてるか、

そんな奇特な研究をしている

人間行動学やら社会心理学やらの

先生もいるのかしらん。

 

「整」は〈束+攵+正〉から成り、

「束」は、たきぎをたばねた象形文字、

「攵」の音はホク、ボク。

部首のイメージだが立派な漢字で

うつ、たたくの意味を持つ。

 

「正」自体が複合されていて〈一+止〉。

その「一」はoneではなく周囲をかこむ意の

「囗(イ)」という独立した字と繋がり、

つまり「囲」「国」などクニガマエの元だ。

 

我々もつかっている漢字を簡略化して

「簡体字」を作り、数億いる国民の

識字率を高めようとした隣国の、

簡略化のセンスに納得いかないものが

少なくないけれど、

「囗(イ)」を略して「一」とする

古人の末裔なのだから、

前段のセンスは納得できちゃうとも

考えられるな〜

話が逸れた。

 

「止」は、足の象形で歩くの意もある。

まとめると城壁に囲まれた国を攻める、

それが会意文字の「正」。

意外だ!

間違っていないの意の「ただしい」が

今では第一義だけれど、

文字のルーツは非平和的でまるで

「ただしくない」。

 

いや。

国を攻めることが正しい時代は

地球という物差でいえば、長い。

てか、今でもそう考える層があり、

戦火はやまないわけである。

 

そして、その種族はまた、

札にも関心を強く持つ。

⋯⋯でもきっと天地表裏を整え、

10枚でくくることはしない。

しないじゃなく、できないくらいの

紙幣や金銀財宝と暮らしている。

嗚呼、いつかは整う日が来るのかな。

コメント
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