麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

寿司一貫、拉麺一杯。

2025年02月03日 | 身辺雑記

「え〜!◯◯の芝居が6000円」

かみさんがDMの封を開いて、

とある劇団の公演情報の内容より

金額に吃驚していた。

 

キャベツが例年の3倍だの

物価高騰のニュースばかり。

値を上げるか料金は据え置いて

量を減らす「実質値上げ」か?

いずれにしろ庶民は音をあげる。

♪量に料、Ryo-Ryo-Ryo!

値と音とネット、寝るっきゃNe!!♪

 

かつて西八王子にあった「満福亭」を

オマージュした八王子の、

その名もズバリ「百圓ラーメン」が

話題だけれど。

(ラーメン100円、ライス150円)

 

一般的には1000円の壁が

ラーメン業界の課題のようだ。

回転寿司も一皿100円が厳しい時代。

 

寿司といえば、江戸時代には

おにぎりみたいに随分大きかったと。

屋台から構えのある店になり、

ステータスも技術も高くなり……

とすれば。

 

未来。高級拉麺店。

蝶ネクタイにチョビ髭の

みるからにグルメな紳士。

白木のカウンターに座ると

大将は黙って器を出す。

味噌汁椀ほどの。

 

紳士は右手をササッと振り

香りを鼻腔に届かせ、

ふむと表情を和ませると

その手をスープに這わせ

指先にスッと麺を絡め取ると、

口に運んでつるりと飲み込む。

まず麺そのものを喉で感じる。

 

大将が小さな皿を添えると、

ふた指めにさらった麺を

小皿に乗ったチャーシューに

バウンドさせつつクルリと巻いて

パクリ。

今度はしっかり噛んでから、

天井に目線をやり豚の甘みを

鼻に抜き、至極の表情。

 

大将は阿吽の呼吸でシナチク。

グルメ氏は麺には行かず

シナチクだけを口に。コリコリ。

 

次の小皿はトリチャーシュー。

これも巻いて味わう。

言うまでもないが、どれも熱々

 

「今日はいいの入りやした」

スプーンに乗ったフォワグラの小皿。

ラーメンのスープを一口ついばんで、

淡色の肝臓を胃袋に迎えた。

「うん、これは鵞鳥だね。

こないだの家鴨よかぼかぁ好みだ」

 

「あざす。仲卸にも伝えやす」

言いながら、煮卵。

薄くスライスされている。

「岡崎おうはんを機有あるべしを

ベースに煮込んでみました」

麺とともに。

「ほっほー。東海の卵と熊本の醤油、

うん、合うじゃないか、大将」

 

・・・てなことになるのかしら。

いつまでもラーメンは、

ズルズルっと大きな音立てて

喰らいたいもんでげすが。

「大将、お勘定」

「はい毎度ありがとうございます。

4万6千円になりやす」

コメント
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