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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

広島にチンチン電車の鐘が鳴る

2005年08月07日 | 鑑賞
8月5日、ヒロシマ原爆忌の前日に
件名の公演を観た。
「ラ・ペジブル」という演劇と朗読の企画上演を行うカンパニーの
一人芝居で、演じる蒔村三枝子氏は広島出身。
語り手、電車の女性運転士、その弟などを、
ネイティブの広島弁を交えて、
一気に一時間半、電車さながら走り抜けます。

長引く戦争の中、ヒロシマの市電は男手を失い、
女学生にハンドルを委ねます。
運転士に憧れる弟が、運転士を務めることになった姉を羨む
微笑ましいシーンから、一転、その弟が小学校で被爆。
奇跡的に生還し、姉と再会するまでの展開は圧巻です!

東京以外にも広島、あるいは千葉などでも巡演を行い、
シンプルな舞台、照明、音響でありながら、
20世紀から取り組んで、今年で6年目を迎える作品だけに
非常に練れてきた、という印象です。

たった3日間の公演はあまりにもったいない…。
とても素敵な舞台です。

日程は制作的にタイトなこともあるのでしょう…。
ただ、それ以外の制作面の企みはなかなかこだわっていて、
東京では今年も都電の走る「大塚」のジェルスホールが会場。
勿論上演日は8/6を組み入れて(今年は8/5~7)
その日程を抑えられなかった年に、
一度だけジェルスの姉妹劇場
銀座小劇場で公演しているが、このあたりも好感が持てます。

ほくとピアや王子小劇場を抱える「王子駅前」や、
サンパール荒川のある「荒川区役所前」など、
チンチン電車沿線の他劇場での公演も面白いかもしれない…。

        

演出は、元東演の演出部で活躍した鷲田照幸。
さすがに東演で培った「経験」は伊達ではなく、
そつのない演出をみせている。
『月光の夏』同様、多くの人、特に若い人々に観てほしい作品

実はこの時期、東演自体も『月光の夏』を中心に多忙ですが、
元東演の面々も、大いに活躍していて、前述鷲田氏のほか
『フィラデルフィアへやって来た』への客演も記憶に新しい
側見民雄と、舞台劇版『月光の夏-挽歌』で初代の風間を演じた
蓮池龍三(韓流ドラマ『悲しき恋歌』の声優としても活躍)が
現在、下北沢のOFFOFFシアターで『象』に揃って出演中!
(8/5~14)

また、舞台劇版『月光の夏-挽歌』二代目の海野役・八木沢賢は
8/31~9/4にUPSつつじヶ丘スタジオで
青果鹿第2回公演『下北沢駅前公衆便所』を演出!!

劇団こそ離れても、演劇の世界で頑張っている人は
まだまだ沢山。その辺も機会があれば、
このブログで触れられればと・・・。
                    

         
         

余談。さて、まもなく東アジア選手権の最終戦がキックオフ。
スタメン、すごいメンツです・・・
巻、村井、阿部、茂庭はわかるが・・・
そのへんをレギュラーと合わせた方が「テスト」としても
良いだろう・・・。ねえ?
コメント (2)
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