麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

訪中譚④~長春その1

2007年11月26日 | 中国公演07
 大連での『恋森』公演(10/22)の翌日は早くも移動!
 少し早めにホテルを出て、大連の見所をバスに乗り、駆け足で見、駅で各自昼食を取って、14:35発の列車で長春へ。

この路線は、かの満鉄が敷いた線路をそのまま走るというもの。

 大連に近い旅順を見られなかったのは残念でしたが、【重い歴史】の刻まれた線線路の上を揺られながら、日本が傀儡国家「満州」の首都・新京を置いた長春に着いたのは夜の22時に近かった。
 つまり9時間近い移動。

 駅には、吉林省演出公司の“ハイテンション経理”こと包さんと、同じく経理だが、こちらは穏やかな厖さん(元踊り手で現在は主任舞台技師)が出迎えてくれた。[*]
 ちなみに「公司(コンス)」は会社で、「総経理」が社長なので、経理=日本で言う「経理」ではない。辞書には「支配人、マネージャー、企業の責任者」とある。
 そして、ホテルに着くと、疲れを癒してくれるような出来たてのギョウザが!(&ビール
そう、このあたりといえば「ギョウザ」が名物。
 実際、以後ホテルでは全日朝食にギョウザが出たし、またホテル近くの餃子館が安くて旨かったので、キャスト・スタッフともに昼に夜にと、お世話になりまくった

 そうして明日の『臨時病室』仕込みを控えて、静かに夜は更ける・・・と思われたが、結果的には皆の印象に強く残る6dayは、この夜から始まるのであった。。。
まず部屋に戻ってシャワーを捻るとお湯がでない

 まあ、そのあたりは明日以降に
 
だと、短いので、以下[*]解説

 我々日本の演劇人と違い、中国で演劇を生業とするのは「国」に認められた、いわばエリートであり、もともとは行政単位の「劇場」に所属する「俳優」と「技術者」の集団だったわけである。
 それが昨今の社会状況の変化で、自己採算性も問われたりしてたりもするけれど、まあ、難しい話はさておき、だから例えば前述の「厖さん」の名詞には、「吉林省文化活動センター」内の「吉林省舞台専業技術センター」経理。あるいは「中国文芸演出物資協会常務理事」とか、皆モノモノしい役職がある。
 彼に限らず、どの公演地でも皆そうだ。
 そーゆーのに結構弱い敏腕Pだし、逆に向こうもそーゆーのがないと甘く見てくるので、次回行くときは、先般、なんとな~くの流れで就任した「日本新劇製作者協会理事」ってのを付けようと密かに誓うのだった!
コメント
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