麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ゴキンジョさんと紅い荒野と

2007年12月24日 | 東演
 パラータにて今日まで公演中の「グルッポ・テアトロ」の主宰は、元東演にいた白岩知明くんで、客演陣を、やはり元東演の八木沢賢くん率いる「青果鹿」や、僕のかみさんが所属する「木山事務所」などから迎えている。
 だから小屋には知った顔が多い。
 
 どの仕事でもそうだろうけれど、横のつながりってのは自然と出来ていくもので、今の僕は演劇という国の「新劇ムラ」に属していると言える。
こないだ丸の内線で西村清孝さんに会った。

 TBS系列でオンエアーされていた長瀬智也主演『歌姫』にレギュラー出演(小日向晋吉役)していた彼とは、僕が小劇場にいた頃ご一緒したことのある素敵な俳優さんの一人だ。
 12/6付の弊ブログで触れた田中伸一くんとも、その頃からの縁になる。当時二人は「アクトB―Gun」という集団にいた。

 僕は大学の後輩が旗揚げした「観音芝居」で制作人生(?)をスタートさせたのだが、その頃に遡る前記の出会いは、いえば、醤油の貸し借りのかわりに、役者の貸し借りをし、受付の手伝いをしあったゴキンジョさん。

 ただ彼らは当時東京芸術劇場小ホールで集客1000人規模の公演を打っていたから「小劇場ムラ」の中でもなかなか立派な門構えのゴキンジョさんで、僕らといえば、ムラの本当に端のハシのちっちゃな掘っ建て小屋に暮らしていたようなものダ。

 そんな「故郷」に仲間達を残して、創立40周年を迎えようとする歴史ある土地へ上京したのが97年。
 ああ、もう10年経ったのだなあ・・・。

 と感慨に耽っている場合ではない。
 いよいよ50周年が迫った中で、少子高齢が進む「新劇ムラ」のご多分に漏れず、我々東演も世代交代が命題になっている。

「グルッポ・テアトロ」の座組は、若さ漲る俳優たちに、木山事務所から中堅を、青年劇場からベテランを招いた正ピラミッドで、正直羨ましくもあるが、それは隣の芝生、我々は来年3月の『紅い荒野に洗濯機』では客演を迎えず、東演オールスターで臨む!
 中には老け役に挑む俳優もいる。また意表をつくカップリング(?)もあって…そのどれもが、50年に向け劇団力を向上させる狙いである

 その『紅い荒野~』だけれど、ヒロインたまきは、東北の田舎町から満州に渡る・・・。僕が「小劇場ムラ」から「新劇ムラ」に渡ってきたように・・・。

 そうそう、今日はやけに風が強くて、満州の首都新京(現長春)の強い風が思い出される。

 風は強くても、イヴはイヴ
 東演からのクリスマスプレゼントは、お歳暮とお年玉とバレンタインをまとめて、3月3日、デラックスにお届けの予定です。
お待ち下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする