ツアーにも慣れて、時間的余裕ができた上に、その時間を使える“モノ”が沢山あるのも北京でした。
洋服を買ったり、北京ダックを食べたり
京劇や話劇を楽しむメンバーも、多くいました。
能登は中国語を解することもあって、話劇(ストレートプレイ)を2本観ました。岸並、古田、原野、古賀が1本。…僕も1本観ました。
京劇を2本観たのは客演の橘さん(文化座)。
1本目を音響(臨時病室)の板津くんと、2本目は南保、江上と。
話劇組は、中国の最高峰「北京人民話劇院」へ。
王府井を北にズンズン進んだ首都劇場・・・中国話劇の聖地だけに、その前に立っただけで、ある感慨が体を貫きました
英国のNT(ウォーター・ルーのほとりのナショナル・シアター)、ロシアのモスクワ芸術座(バックヤードまで行けたのは新館だったけど…)に続き、世界に冠たる劇場にまたひとつ足を踏み入れることができました。
首都劇場・大劇場では、巨匠・林兆華演出の『白鹿原』(ベストセラー小説『白鹿原』の舞台化)。
10/30に僕と能登が、11/1に古田、原野、古賀が。
同小劇場では『我不是李白』。11/1に能登、岸並が観劇。
なんと、入口でいきなり演出家に出くわすという幸運
おっと、これは10/30の『白鹿原』の話です。
能登が、日本で林兆華演出作品に関わった縁で旧知ということもあり、ロビー中程までエスコート頂く栄誉にも浴しました
舞台面から上手下手に溢れ出す豪勢なセット。劇中には本物の羊が大挙出演(?)するなど、仕掛けの多いスペクタクルな展開で観客を引き付けました。
また客席のお行儀がとても良くて、5年前そして今回と経験したことは何だったのか?と思わないでもありませんでしたが、我々の購入した席が僕らの公演のS席に近い280元で、これが『白鹿原』では3番目のチケット。つまり、かなりのアッパーグレードの方しか観劇できない作品というわけで…。
正直、すっかり中国の物価に慣れた僕は、このチケット購入に結構勇気がいりました
なんたって、夜みんなでタラフク食って呑んで20~30元でいけちゃうわけですから、その感覚で言えば日本の28000円! まぁ気分としては、気合入れてオペラに行く…って勢いとでも言えましょうか。
話を戻せば、やはり役者は巧い。
ただ巧すぎて、伝わってくるエネルギーが…まあ、これは小劇場育ちの僕の感想で、うちのベテラン陣が観れば反応は違ってくるだろう…。
まだまだ沢山語りたいところだが、長くなるのでこのへんで。
一言でいえば、とても勉強になったのは確かです