麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

『紅い』に出てくる人々②

2008年02月08日 | 東演
○広瀬和子

 6代目当主・辰造の妻。元は伊達藩の支藩白石藩の士族の娘。家を顧みない辰造に代わり、今は実質的な広瀬家の差配を担っており、大黒柱の風格さえ備えている。
 現在の心配事は長男に嫁問題と出奔している次女たまきのこと。

 演ずるは腰越夏水。

 『いちゃりば兄弟-ある島の物語』(No.125)の、沖縄芝居の一座の座長役など最近は座組を引っ張る役が多くなった腰越が、今回も旧家にでんと構える女に挑みます。妻として…、母として…。
 「母の愛は海よりも深い」・・・とは、個性豊かな三人の子供の母として、ドタバタ喜劇で楽しんでいただきながら、母の情愛も見せたいと意欲に燃える腰越のコメントです。

○広瀬たまき

 広瀬家の次女。前述したように出奔中。その理由は旅芸人に惚れての駆け落ち。まさに広瀬家の王道(?)を行く生き方は、お転婆で一帯のガキ大将的存在だった幼少時から変わっていない。物怖じせず、勝ち気で生一本。
 この物語でも、そんなたまきの一挙手一投足が波紋を広げていく・・・。

 大正4年生まれで、この舞台の冒頭では二十歳のたまきを務めるは安田扶二子。

 『どん底』(No.115ほか海外公演等)のナターシャや『三文オペラ』(No.118)のルーシーなど自由に愛に生きる女性を、これまでも力強く演じて来た安田だが、何故か西洋人ばかり…。『紅い~』では、東北の豪農の娘として、激動の日本をどう生きるのか?
 いや、多くは語らないが、やっぱり安田だけあって、今回もわりとインターナショナルなんだよな…。
コメント
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