麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

たんぽぽ娘の困難な一日

2008年02月24日 | 鑑賞
 オレンジに青字のフラッグがはためく下北沢。
 はためくのは・・・第18回下北沢演劇祭のもの。
 恒例のフェスティバルも、盛況のうちに残すところ僅かとなった…。

 今日は、世田谷区民上演グループB『たんぽぽ娘の困難な一日』(作/大岩真里、演出/大岩正弘)を観た。

 熟年離婚、スピリチュアル、鉄子(女性の鉄道オタク)・・・と昨今のブーム(?)をふんだんに盛り込んだお話でした。

 フラワーアレンジメントを教える孝江の元へ、娘の夏美が帰ってくる。
 夏美は年の離れた男生との結婚を切り出そうとするが。。。あ、つい先日再婚がニュースになったミッキー・カーチスさんは33歳の年の差婚これも現代のキーワードのひとつと言えるだろうか?。。。先に母親が離婚を切り出す!

 別の女性の元にいて長い間別居状態の父に対して、いよいよケリをつけると言うが、これがまた“今風”で・・・絵文字入りのメールで伝える!というのダ。

 そんな場面に、何故かフラワーアレンジメントの生徒・真島が居座っていて、お土産のどら焼きを食べていたかと思えば、そのメールまでチェックするおせっかいぶり

 そこに、さらに珍客が現れる。
 佐野双葉。鉄道オタクで、後に弁護士であることも解るこの女性は、夏美と同世代。そして、夏美の彼(?)の実の娘だったりもするのであ~る。
どこぞの劇団の芝居のタイトルではないが、そんな“ほんだらおたおた”な状況にやって来る、くだんの彼=堀ノ内鉄平を演じるのが本多グループ代表・本多一夫氏だ。

 出演はもう一人。清羽様なる、もっとも強烈なキャラの計6人となる。
 全身ピンクの格好で、手には羽根のついたスティックを持つ“スピリチュアルの先生”。。。真島さんが心酔していて、彼女のテレパシーでやって来る。

 と、登場人物とストーリーをかんつまんだだけでも、その面白さが十分に伝わると思うが、これを役者達がいきいきと演じていて、とっても心地良い一時間半であった。
 例えるなら・・・世界卓球
 今まさに初戦のイタリア戦で、平野、福原が連勝!
 しかも平野は盤石で、福原は1ゲームを落としながら慌てることなく逆転で突き放した。。。そんな清々しさがありました。
きっと今頃、打ち上げで美味しいお酒を飲んでいることでしょう。



 
 
コメント
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