麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ふたたびの六本木

2018年10月20日 | 制作公演関連
劇団俳優座『首のないカマキリ』の
制作をお手伝いしたのは春。


日本有数の歴史ある老舗劇団は
余りに敷居が高かったのだけれど、
出演俳優の少ない家族的座組で、
また作品も小劇場のiaku主宰
横山拓也氏の書き下ろし・・・
新劇の中堅劇団・東演時代も
はせひろいち氏、藤井貴里彦氏など
小劇場の作家と新劇の融合を
生命線としていた僕にとって
・・・この点もプラスに働き、
とにもかくにも大変勉強になった。

時の移ろいは早く、夏。

しかも歴史に刻むだろう猛暑を過ぎ、
ストンと秋。

今度は俳優座のラボ公演を
手伝うことが急遽決まった。
本番は十二月。

実は『~カマキリ』の残務処理で
事務所を訪れた頃が、来月本番の
本公演『われらの星の時間』の
立ち上げの時期で、担当者から
「腕のいい宣伝美術いませんか?」
と相談されて、一人紹介した。
その流れで『~星の時間』の
パンフレット、Tシャツの作成に
ちょいと絡んでいたりもする。

そんなこんなでM.B.Eプロジェクト
『喪服の似合うエレクトラ』の
合間に六本木に顔を出している。

さる火曜日は、ラボ公演の
美術打合せを下北沢にて。
プランナーの加藤ちか氏とは旧知。
演劇集団ア・ラ・プラスや
J-Theaterなどでお世話になっている。

また彼女自身、俳優座の芝居に
何度も関わっているのだが、
今作演出を担う森一氏とは、お初。
てなわけで、同行するこてに…。

舞台監督は石井道隆氏。
この業界では「チャーリー」の方が
通りが良いのかもしれない。
スヌーピーの飼い主に似ているから、
と由来を聞いたような気もするが
格段似ているとは思わない……。
というより。
『スヌーピー』をちゃんと見たり
読んだりしていないことに
今更気づく。閑話休題。

石井×加藤は俳優座の別作品で
既に仕事をしているという。

かくいう僕とチャーリーは、
東演の『大地のカケラ』で組んだ。
前述のはせ作品。12年前の話になる。
……公演は、そう丁度10月だった。

ミーティングはちかさん御用達の
シモキタの西口からすぐにある
ベトナムカフェで行われた。

井の頭線の踏切を渡って、
ひたすら道なりに行くと、
かつて小田急線の踏切があった
小高い丘を越え、長い坂を下ると
春には桜が美しい遊歩道だ。

まっすぐ進めば、前段登場した
東演の事務所とアトリエがある。
左に折れると代沢小学校に出る。

今は改装工事中なのだが、
ある作家がかつて代用教員を
務めたことでも有名な学校だ。
それから、元総理の孫で、
タレント(歌手というべき?)
DAIGOの出身校でもある。

作家は坂口安吾。
偶然にも、今日10月20日は
彼が生まれた日だ。
コメント
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