YouTubeが勝手に薦めてくるものを
誤ってポチった昔の時代劇が
なかなか魅力的で、何話か鑑賞した。
タイトルは『編笠十兵衛』。
1369~70年、池波正太郎により
「週刊新潮」に連載された小説を
74年秋から春に全26話
(いわゆる2クールってやつ)で
フジテレビがドラマ化したもの。
…なのだけれど、
「映画もしくはスペシャルドラマ?」
と思わされる豪華なキャストで、
美術など製作費も潤沢だとわかる
古き良き時代の〈作品〉だった。
主人公の編笠こと月森十兵衛が高橋英樹。
吉良上野介に伊藤雄之助、
小林平八に露口茂。
大石内蔵助役・中村竹弥、
奥田孫太夫役・大友柳太朗、
不破数右衛門役・若林豪、
萱野七郎左衛門役・加藤嘉。
さらに。
長くなるので役名は略すけれど、
岡田英次、中尾彬、内田朝雄、
藤岡重慶という濃厚さだ!
『忠臣蔵』は、浅野家の視点で
吉良サイドは悪役になるわけだが、
将軍側近・中根正冬の部下で
公儀隠密の十兵衛が裏に徹して正していく
筋立が実に面白い。
気づけば11月。
昔は師走といえば『忠臣蔵』。
どこかのキー局で放映されていたものだ。
YouTubeが勝手に薦めてくるものを
誤ってポチった結果、なかなか面白かった
『編笠十兵衛』の、続きを見たいものだ。
……時間をひねり出して
さて。吉良の視点から描いた演劇が
今、両国のシアターΧで上演中(5日迄)。
随分多くの舞台で、制作として関わった
遊戯空間の最新作『吉良屋敷』。
今回は、3日(金)に一観客として観劇予定。