また一枚、カレンダーは繰られて。
劇団俳優座2021-22シーズン第一弾
『インク』開幕まで十日と迫った。
さる日曜日。
稽古は休みだったがスタッフは稼働。
その一葉は、なかなかのカオスに見えます。
『インク』は1969年のロンドンが舞台。
堅牢な新聞業界で、底辺からテッペンを目指し荒ぶる
「ザ・サン」紙の現場は、もっとカオスだったのだろう。
そんな空気が舞台から客席に雪崩れ込むように、
稽古を重ねています。
日曜の稽古場の片隅を追加。
こんな雑然を下支えにして、華やかで、
スピーディーかつスタイリッシュな作品に近づいています。
31日月曜日。
2幕のみを通したあと振付の稽古。
その間、舞台部は別室で小道具のチェック。
地味だが大切な作業。一点一点確認していきます。
本作の宣伝コピーに《記事、植字、校正、製版、印刷。
輪転機の機械音が響く。》とあるけれど、
新聞作りが誤字脱字や不穏当な表現がないよう細かく、
時間とも闘いながら目配りするように、
演劇の裏方(stagehand)は職人芸を発揮します。
1969年、日本。
「東大安田講堂」や「三島由紀夫駒場公開討論」など熱い時代。
「ザ・サン」と同じタブロイド紙の「夕刊フジ」発刊も、この年。
グンと俯瞰すると……アポロ11号の月面有人着陸も同年7月20日。
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