麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

stagehand-INK

2021年06月01日 | 俳優座

また一枚、カレンダーは繰られて。

劇団俳優座2021-22シーズン第一弾

『インク』開幕まで十日と迫った。

 

さる日曜日。

稽古は休みだったがスタッフは稼働。

その一葉は、なかなかのカオスに見えます。

 

 

『インク』は1969年のロンドンが舞台。

堅牢な新聞業界で、底辺からテッペンを目指し荒ぶる

「ザ・サン」紙の現場は、もっとカオスだったのだろう。

 

そんな空気が舞台から客席に雪崩れ込むように、

稽古を重ねています。

 

 

日曜の稽古場の片隅を追加。

こんな雑然を下支えにして、華やかで、

スピーディーかつスタイリッシュな作品に近づいています。

 

 

31日月曜日。

2幕のみを通したあと振付の稽古。

その間、舞台部は別室で小道具のチェック。

地味だが大切な作業。一点一点確認していきます。

本作の宣伝コピーに《記事、植字、校正、製版、印刷。

輪転機の機械音が響く。》とあるけれど、

新聞作りが誤字脱字や不穏当な表現がないよう細かく、

時間とも闘いながら目配りするように、

演劇の裏方(stagehand)は職人芸を発揮します。

 

 

1969年、日本。

「東大安田講堂」や「三島由紀夫駒場公開討論」など熱い時代。

「ザ・サン」と同じタブロイド紙の「夕刊フジ」発刊も、この年。

グンと俯瞰すると……アポロ11号の月面有人着陸も同年7月20日。

 

 


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