麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

一、二、三、志、……斗。

2020年12月13日 | スポーツ

ついに決着

といっても東京オリンピック2020+1の

代表が決まったに過ぎない。

けれども、とてつもない死闘だった。

テレビ東京は延長にもつれることは予想し、

放送時間は多めに取ってはいたけれど、

二人の激闘はそれを遥かに上回って、

残念ながら生放送に収まらず…

ある意味テレ東「らしさ」を炸裂させた!

 

余りの興奮に先走ってしまい御免なさい。

阿部一二三対丸山城志郎の一戦。

柔道66kg級の五輪代表決定試合の件です。

 

16時スタートの7chの番組前半でも

詳しく振り返っていたように、

二人の過去の対戦は阿部3勝、丸山4勝。

しかも一試合を除いて延長決着という内容。

 

初顔合わせは2015年11月講道館杯……。

その前年、グランドスラム(以下GS)を

史上最年少となる17歳118日で制し、

リオの星を射程に捉えた高三・阿部が

天理大四年の丸山に、ある意味

「足元をすくわれた」一戦だった。

 

実際、翌年の全日本選抜体重別決勝と

17年のGS東京決勝では阿部が雪辱し、

また「古賀稔彦、野村忠宏に続く

10年に一人の逸材」など一二三の才能は

国内外から認められ、妹の詩とともに

TOKYO2020に向け前途洋々に見えた。

 

しかし風向きは変わる。

 

18年11月GS大阪の決勝、巴投げで

阿部を破り優勝を飾った丸山は、

年明け2月のGSデュッセルドルフも制し、

4月の全日本選抜体重別決勝でも

13分23秒の熱闘の末、阿部を封じ込め、

さらに8月の世界選手権準決勝、

六度目の阿部との闘いに優勢勝ち。

決勝は金琳煥一本勝ちして

ビッグタイトルを手中にする

 

五輪まで約一年での世界王者。

対阿部との成績は4勝2敗。

崖っぷちに立ったのは一二三だ。

同年11月GS大阪。

城志郎が勝てば「内定切符」。

決勝戦で相まみえた二人……7分27秒

支釣込足で技ありを決めたのは阿部。

 

このあとCOVID-19の影響もあって、

66㎏のみ代表が決まらず、

今日の「ワンマッチ」が設定された。

 

「国際化」の波はJUDOにも強く、

前述の横文字が様々なところで踊ったけれど、

昭和のおじさんは、武道だけに

「一本勝負」のほうが似つかわしいと思った。

 

そんな些事は置いて。

歴史的な勝負に勇気をいただきました。

両人はじめ関係者の皆様に深謝、

そしておつかれさまでした。


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