麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

5555日

2020年07月08日 | 身辺雑記
7月5日
ブログを書きはじめて5555日目・・・
だったのだが、過ぎたよ。


だって、その日は急遽福島に飛んだからな。
気づいたのは帰京の「はやぶさ」の中。
車中ログインしたら、
ブログトップページにゾロ目が。

デジタル機器の凄いのは、こーゆー機能だ
日々の生活で、スマホを開けば、
演劇やスポーツ等々あたくし好みのニュースが
上位に掲示され、便利だが少し怖い。

と、いっている私が末席をけがす
演劇関連の主流は「配信」。
アナログだった業界が、今は
細心の対策の上で席数も少なくして
生の公演もするのだけれど、映像も
……だってキャパ50%とかだから。

テイクアウトに活路を見出だした飲食店と
同様にフルキャパシティで芝居が打てない。
必須となるのが配信になる。

中でも、本多劇場グループの動きは早かった。
6月1日から、本多劇場グループPRESENTS
『DISTANCE』を7日まで。これは配信のみで。

そして、さる6/26(金)〜28(日)には、
本多劇場PRESENTS『人の気も知らないで』
小劇場B1にて。

俳優座に『首のないカマキリ』と
『雉はじめて鳴く』の二本を
書き下ろして頂いている
横山拓也さんの代表作を、
「子供拒人」の益山貴司さんが演出。

キャストは・・・
井上薫さん(NLT)、
小飯塚貴世江さん(フリー)と
我が座の安藤みどり
・・・元と現、オール俳優座三人で
お客様にも来場いただき(絞った人数で)、
ライヴ配信も……。



福島駅で遭遇したアマビエ。
妖怪……だけれど、良い妖怪さんで、
「豊作の一方、疫病も流行る、その対策は
私の絵を描き写すこと」と海に帰ったと。
今や、未知のウイルス収束への願いが
日本中に広がっている。

江戸時代後期の瓦版に残っているそうだが、
それが肥後国(現・熊本県)。

人吉をはじめ九州を襲い、今日のニュースでは
中部にも……。水害は疫病ではないけれど、
正常な暮らしへの願いを、とアマビエを載せます。

いつにも増して、まとまらない約1000文字。
情けなや。
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エールを福島から~『八月に乾杯』2020異聞03

2020年07月07日 | 俳優座


福島に降り立つと早速『エール』がお出迎え。
劇団俳優座『八月に乾杯!』巡演は、
三都市目の福島市へ……。
本隊は4日に入り、その夜に開幕。
わたしは物販品の補充も兼ねて、
5日に福島県の県庁所在地に向かった。



街のあちこちで朝ドラの主人公のモデル
古関裕而関連のペナントを見かけながら
会場であるテルサへテクテクと。
それはともかく。

久しぶりに岩崎加根子、小笠原良知の
円熟の舞台を堪能した。
昨年の北海道巡演は「旅制作」として帯同。
となると、本番を通しては観られない。

今回はイソノウツボが巡演をコントロール。
ひょいと顔出しの一劇団員は
逆に〈俳優座の財産演目〉を改めて、
客席の反応も感じつつ見詰めることができた。


巡演は、旅にかかわるメンバーに任せて、
こちらはサイドストーリーを担うのだった

はい、その方向でいえば・・・
大宮から新幹線で一時間くらいで福島。
冒頭の『エール』の盛り上がりの一方、
個人的に土地土地に根差す店舗好きな私は
・・・例えば老舗の蕎麦屋など専門店は勿論
各都市を代表する百貨店も愛していて・・・
駅前で衝撃を受けた。



福島の「中合」が消滅すると……。
大きな企業ですら立ち行かないのは、
この時節、行政にも責任があるはずだと。
・・・このあたりの話は改めて。

で、かたや小さな演劇創造団体と、
それを支えてくれている鑑賞団体もまた、
本当に厳しい状況にある。

そんな中、今日、福島演劇鑑賞会での
四日間四回公演を終えた。
同じ会場で複数回上演できることは、
劇団としては嬉しいこと。
もちろん。
多くの町を訪れ、一回芝居するのも至福。
と、これまた別稿で……。

【異聞】として締める言葉としては、
中合(今更ですが、読みは〈なかごう〉です)
の、グループスローガン
「この街と人が好きだから」は、
我々、創造団体と演劇鑑賞会との想いとも
合致する、と。

さらには。
未知のウイルス禍に追い討ちをかける
豪雨災害に対しても、微力ながら
福島からエールを送りたい。
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『願いがかなうぐつぐつカクテル』

2020年07月05日 | 俳優座
新国立劇場
2019/2020シーズン
『願いがかなうぐつぐつカクテル』の
開幕が近づいている。

こどもとおとなのための
ピリリと風刺の効いたファンタジー

というキャッチのついた舞台である。
原作・上演台本/ミヒャエル・エンデ
翻訳/高橋文子、演出/小山ゆうな

そう、我が俳優座の2020ラインナップの
来年3月公演『雪の中の三人の男』の
演出をお願いしている小山さんの作品。

大変楽しみである
が、いかんせん他人様の舞台ゆえ、
以下、ガンガン引用して書き進めます。


2020年の夏、新国立劇場では
大人も子どもも一緒に楽しめる
演劇公演を二本上演。

その一本が『モモ』や『はてしない物語』など
児童文学界に燦然と輝く作品を多数書いた
エンデが、自作の『魔法のカクテル』を
自ら戯曲化した『願い~』
いまなおドイツで人気の舞台だそう。

日本初演。
そしてゆうなさんも新国初登場。

ちょびっと、あらすじも・・・
大晦日の夜、イルヴィッツァーは
悪魔と契約したノルマを果たせずハラハラ。
不履行なら、自身が差し押さえになる。
そこへ魔女ティラニアが現れる。
彼女の目的は「魔法のカクテル」のレシピ。
そんな二人のやりとりを盗み聞きした
猫のマウリツィオとカラスのヤコブは
彼らの野望阻止に動き出し......。

日程を書き忘れました。
7月9日から26日。
さらに詳しくは新国立劇場HPなどで。

ちなみに、この座組から
美術の乘峯雅寛さん、照明の佐藤啓さん、
衣裳の大島広子さんも『雪の中~』に参戦。



最後に『雪の中の三人の男』にも触れます。
作者はエーリッヒ・ケストナー。
1899年2月23日~1974年7月29日。
ドイツの詩人・作家。
代表作『ふたりのロッテ』『飛ぶ教室』等。

貧乏人に変装した百万長者の枢密顧問官。
百万長者に間違われた失業青年をめぐる
グランドホテルでのドタバタ劇は、
諷刺の効いた作品で大人はもちろん、
幅広い年齢層に届く舞台としてお届けします。

あえて「百万長者」としてみた。
当時の書評などから引用。

当然「millionaire(ミリオネア)」の訳で、
最近の日本では「億万長者」が通常。
……まあ、貨幣価値はかわりますから。
演劇チケットも高くなっていて、
本当に申し訳ないけれど

そこは別途考えつつ……
創る作品に関しては普遍性のあるものを、
と肝に銘じております。
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トキワ荘マンガミュージアム

2020年07月04日 | 身辺雑記
トキワ荘マンガミュージアムが
7月7日に開館するそうだ。

3月22日にオープン予定だったが
COVID-19感染の拡大防止のため、
延期となり、七夕様に……。

トキワ荘は、いわずもがな。
現代マンガの、のちの巨匠たちが
青春時代を過ごした伝説のアパート。



豊島区は公式HPに、
「マンガとアニメの聖地」を謳い、
力を入れています。
お役所的な文言を引用すれば
【歴史的意義や文化的価値を
再評価するとともに、
現在の人々に当時の想いや
エネルギーを伝えることにより、
マンガ・アニメを核とする
地域文化の継承・発展を目指】
すのだそーである。

年代を追っていくと・・・
トキワ荘が惜しまれつつ
解体されたのが1982年。
その後、豊島区立郷土資料館にて
86年、98年、09年と企画展
「トキワ荘のヒーローたち」を開催。
09年には区立南長崎花咲公園に
記念碑「トキワ荘のヒーローたち」を設置。

と、手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、
赤塚不二夫らを育んだアパートに
こだわって動いてきたことが解る。



唐突に話は変わる。
そんなトキワ荘にあやかって、
「演劇のトキワ荘」と呼んでいる
やはり豊島区の池袋のビル。
……とは言っても僕一人だけだが

もともとは木山事務所という
演劇プロデュース(後に劇団化)の
稽古場(1階)と事務所と倉庫(2階)、
さらに経理部(3階)だったところ。

2008年木山事務所は劇団を畳み、
ふたたびプロデュース団体となった。
ほとんどの劇団員はPカンパニーへ。
ふたつは稽古場と事務所をシェア。
経理部だった部屋にはラヴィニアという
ユニットの代表が入り、
(彼女も木山事務所の残党の一人だ)
さらにその同居人が某劇団を辞めて、
演劇制作会社を立ち上げた・・・
ので、小さなビルに演劇団体が四つに。

やがて木山事務所は主宰・木山潔が
天国に召されるとともに閉鎖。
立教大学にほど近い茶色いビルに
三つの芝居屋が残った。
……それから6年の歳月が流れた。

6月末日をもって、Pカンが事務所移転。
稽古場は引き続きPカン所有だが、
前述の演劇制作会社も休業状態だから、
けやきビルの芝居屋はラヴィニアのみ。
隣にあった一軒家とマンションも更地に。
・・・時のうつろいを感じずにいられない。

トキワ荘マンガミュージアムが
7月7日に開館するそうだが、
演劇のトキワ荘は少々寂しい感じ。

でも、とりあえず2020年は。
いつかまた芝居屋が集ったらいいな~。

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アイヅの眼~『八月に乾杯』2020異聞02

2020年07月02日 | 俳優座
『八月に乾杯』の巡演メンバーは7月1日、
秋田演劇鑑賞会で無事「例会初日」の幕を開け、
今日、福島県会津若松市に移動した。
3日が会津演劇鑑賞会の例会となる。

さて、浜通り、中通り、会津という
三つのエリアからなる福島県の、
会津圏の中心が、鶴ヶ城の在る会津若松。
友好都市が三つあって・・・
鳴門、伊那、横須賀なのだが、
奇しくも会津を含む四都市すべてに
「演劇鑑賞団体」がある。


姉妹都市の青森県むつ市には、ない。
残念……いつか出来たら嬉しい。

この地の生んだ著名人の中に、
山本八重(1845年ー1932年)がいる。
大河ドラマ『八重の桜』の新島八重、
といった方が判りやすいかもしれない。

ちなみに1985年テレビ朝日系列で
福本武久著『新島襄とその妻』を原作に
『女のたたかい~会津そして京都』という
テレビドラマは栗原小巻主演で放送。

自転車ロードレースの黎明期に輝いた
阿部和香子(1966年ー)も会津のひと。
「ワッコ」の愛称でロス五輪に出場。
若松第一高校三年生だった。
彼女も、時代を切り拓いた女性の一人。

そののち、スピードスケートの橋本聖子が
夏の五輪出場を目指し、ロードに参戦。
激しいバトルを展開するのだが、
それは別の話。

2011年2月17日付弊ブログに
ちょこっと書いてはいます……。
さておき。
そんな会津の会場は会津風雅堂。
1758席、間口20M、奥行17M。
予定では二人芝居に相応しい
小ぶりの間口12M、奥行10M、
430席の会津若松市文化センターだった。
ところが密を避けるべく、
座席間隔を空ける必要が出て、変更となった。

ふだんとは異なる巡演が暫く続く。
最後に参考を添えてペンを置く。

あ、タイトルは〈あいづのまなこ〉と。
アイズノアイズではなく……



【参考】親善友好都市

鳴門市(徳島県)
1999年10月30日より提携。
鳴門のドイツ兵捕虜収容所所長の松江豊寿が
会津若松出身であることから。

伊那市(旧高遠町。長野県)
2000年9月24日上伊那郡高遠町と提携。
(06年合併により伊那市)
保科正之により治められたことから。

横須賀市(神奈川県)
2005年4月17日より提携。
会津蘆名氏と相模蘆名氏との縁から。
※蘆名は「あしな」。
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