浅草芸者になった経営学、人類学博士

オーストラリア人女性、浅草芸者になる。
本名はフィオナ・グラハム、源氏名は紗幸。
豪州メルボルン出身、
英国名門オックスフォード大学の経営学博士、社会人類学博士、慶応大学の心理学科卒業。
英国BBCなど海外メディアでドキュメンタリー番組の監督、司会、ナレーションを日本語で行う、ファイナンシャルタイムス、ジャパンタイムス、共同通信、ロイター通信の記者としての活動もこなす。
さて、そんな超インテリが浅草文化学者でなくて芸者になってしまった。
皆たまげた。
日本舞踊、茶道、芸者言葉、躾、着付け、さらに尺八を習い、「紗幸」という芸名で、昨年１２月に浅草芸者としてデビュー。
イギリスの新聞には、「芸は売っても、身は売らぬ」という注釈付きで報じられた。この見出しにアジア人蔑視のエスプリがあるが。
さて、彼女は、月10万円のお稽古代を払い、値段は自動車1台分という着物も購入した。
メルボルン生れのフィオナは15才の時、高校の交換留学生として日本に初めて来たという。そこで日本の文化に触れ、強く惹かれたそうな。
メルボルンの街は、ボストンに似て古い英国調だ。 シドニーの明るさと違って、暗めだから日本と合うのかもしれない。
さて、一時は500人を数えた浅草芸者も今では50人ほどになったという。
紗幸の前世は日本人で、もしかして唐人お吉ではなかったかと想像するのも楽しい。