★中川昭一。
逝ってしまった。覚悟の自死。 睡眠剤を多量に服用し、同時に酒を飲むと、高イビキをかきながら、眠るが如く絶命に至る。
さて、落選後の憔悴はひどかったらしい。病院で精神安定剤と睡眠剤をもらい服用していたと聞く。また、酒も飲んでいたらしい。中川さんは酒が入るとストップ出来ない人だった。
本ページは、中川を将来の総理候補として挙げていたが、同時に深酒と朝酒の話は聞いていたから、バッカスの神に囚われるだろうと予測していた。その予測通り、今春のローマ泥酔事件で政治生命を失ってしまった。昔から深酒をやる人に大成した者はいないと、年配の先達からよく聞かされたものだった。
ご冥福をお祈りします。
★昨日の田原のサンプロ。
自民党の石破政調会長が出た。自民党再生の為に、一致団結して頑張ると喋っていたが、渡辺喜美に「自民党は破産団体だ」と切り捨てられた。田原に「石破さん、頑張って下さい」と別れの言葉を投げられた。老練な田原にとって、イカダに乗って漂流するような自民党の未来日記が見えてくる。
一方、番組の冒頭に中川昭一の死が伝えられた。皆が息を呑んだ瞬間、それは自民党の葬送と重なり合ったのではないのか。
☆次に、官僚の天下りについて議論があった。10月1日付けで行なった民主党の天下り凍結は、千里の道の一歩だ。様々な議論の中で、明治以来の官僚制の改革が進むのではないのか。しかし我々は焦らずに注視していく。150年に渡る官僚制の垢がこびりついている。
☆最後に、大勲位の中曽根が出た。冒頭に中曽根は民主党が政権を取ったのは日本の為に良かったと、きっぱり述べた。鳩山由紀夫の国連デビューを見て、評価を高くしたと言った。同時に自民党には国家経営に燃える政治家がいなくなったと嘆いた。そして自身の総理時代の国鉄、NTT、JT民営化、田中角栄、竹下登、小沢一郎まで語った。中曽根は自民党栄華の時代の総理であったが、彼の功罪はなんであろうか。自身は海軍主計出身だった。そして大本営参謀、シベリア抑留11年の瀬島龍三を重用した裏世界の政治。小泉さんから議員引退を突きつけられ、「これはテロだ」と小泉総理を批判したことが思いだされる。
★日本の飛行機と三菱航空機。
思えば、海軍の戦闘機 「ゼロ戦」 は日本が生み出した世界の名機。 当初、空中戦では米国の戦闘機グラマンに勝っていたが、後にグラマンのスピード、上昇力、急降下力、6連の機銃装備がゼロ戦を上回るようになり、ゼロ戦は制空権を失った。
ゼロ戦は、中島飛行機(現・スバル)の名機であったが、しかし敗戦により米国GHQの命令の下、戦後7年間、日本は飛行機の開発、製造は許されなかった。その後、三菱がプロペラ機YS11を製作したが、1973年に182機目を最後に生産が終了した。なぜなら時代はジェット機の中、大型化へ進んだ。 しかしその後、三菱はボーイング社の飛行機の35%を作るまでになり、翼にカーボンファイバーを使う技術は特筆ものになった。
さて三菱は、国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナル・ジェット)の開発を進めているが、米国からMRJを100機受注したという。発注したのは米国のローカル航空会社トランス・ステーツ。米国50都市間の路線を1日350便運航している。MRJは70人乗りと90人乗りがあり、90人乗りは40億円と破格に安い。
他社に比べて燃費がよく騒音は小さく、客室が広いという。小型ジェット機は今後20年間で世界で5千機の需要があるとされ、大手のブラジル・エンブラエル社とカナダ・ボンバルディア社を中心に受注競争が激しい。三菱航空機はこのうち1千機の受注を目指している。がんばれニッポン。
(ムラマサ、月光に青く冴える)