新宿酒場 ロン (10・2)
島、絵美、銀さん、洋子ママが久しぶりに揃った新宿の深夜。
「オリンピックがリオに、今、決まった」
「南米で初めてのオリンピックだな」
「リオでいいんじゃない?」
「東京には来て欲しかったが、何が何でも、という雰囲気にはなかった」
「国民の支持率が4ヶ国で、東京が一番低かったが、お祭り気分になれないという気持ちが反映している」
「オバマの演説はうまかったけどね。ミッシェル夫人もインテリだけあって、さすがだね。ああいうのは日本人はかなわない」
「鳩山のスピーチは硬かった。国連では政治メッセージだから、硬くても良かったが、オリンピックのお祭りでは駄目だね」
「何か明日にでも戦争をやるぞという硬いスピーチだったな」
「幸夫人のチェックが入らなかったのかな。そういえば幸夫人は凄く疲れたような顔をしていた。アメリカでの疲れが取れないんだろうな」
「年が年だからな」
「現地に同行した記者から聞いたけど、相変わらず石原は威張り腐っていた」
「下馬評が悪かったから、機嫌が悪かったということさ。オリンピック利権がスルスルと逃げてしまった」
「やはり、利権ね」
「そうさ、1兆円単位の金がかかる。それに群がる蟻やらカメ虫やらゾロゾロ」「石原ファミリーは、その典型だ。建設、美術利権で石原の息子達を食わせなきゃならない」(笑)
★ 民主党のキャバクラ4人組
「夜の性治活動を国民の税金でやっちゃ駄目だよな」
「キャバクラ嬢相手に情報交換だとぬかした」
「食事は問題ないが、二次会のキャバクラを税金で払うのは許されない。民間企業とは違う。企業の場合、二次会のクラブやカラオケバーまでは会社持ちだが、それは自分達が稼いだもので、しかも費用対効果をシビアに考えている」
「代議士の歳費は月200万円、その他に100万円、合計300万円が出る」「安サラリーマンから見れば、年収が月収だ。そういう待遇に、さらにアグラをかくのは許されない」
「松本剛明、松野頼久、川端達夫、江田五月ら、VIPがゾロゾロ」
「じゃ、キャバクラVIPとか、クラブ・ピジョンとか」
「新宿の場末にあるような名前ね」(笑)
「もっとも自民党は、高級料亭、高級クラブだが」
「民主党がそれと同じでは、政権交代の意味はない。単に巨悪が中悪になっただけだ。国民が期待していることは、そういうことじゃない」
「それに官房長官の平野は、それを聞いて、政治資金報告書に記載したから問題ない、と答えたが、そういう政治感覚が駄目だ。だったら記載すればソープランドでもOKということか」
「平野は能力不足だな。最近の官房長官は役不足が多いのはどうして?」
「総理の茶坊主になっているからさ。総理から見れば、能力よりイエスマンを求める。前の河村建夫も同じだった」
★
オリンピック。
予想通り東京が負けだ。 オリンピックそのものは日本に来て欲しかったが、旗振り役が悪い。老醜の石原、敗残のボス・森喜郎では日本をアピールできない。
一方、石原のオリンピック誘致活動はひどかった。予算計上は何と200億円だったが、実際には150億円が使われた。その10%の15億円でも十分過ぎるだろう。
金満に明かせたやり方は、世界と国民の信を得ない。そしてその象徴が、オリンピック委員に見せた東京のジオラマ(模型)製作に何と5億円使った。製作日数1年半かけて、東京の景観の精度を高くして作ったものだが、実際に見て、なぜ5億円もかかったのか意味が分からなかった。石原の息子がやっている都経営のナントカ美術にやらせたものだが、息子孝行の親バカで、老醜の極みだ。こんなジオラマは、500万円もあれば立派なものができる。そういう権力と老醜のマントの中で、金の無駄使いをする時代は終った。
(ムラマサ、鋭く斬る)